“犬型ロボット”はペット?友達? 言葉を理解する『Zoomer』と、6歳児が1ヶ月暮らしてみた
■ロボットは友達になるか?
2014年の日本おもちゃ大賞を受賞した犬型ロボット『Hello! Zoomer』や、ソフトバンクのパーソナルロボット『Pepper』など、いよいよロボットが私達の身近なものになってきました。
それでは実際にロボットが家にやってきたら、子供は果たしてロボットを友達として認識するのでしょうか?
今回は、タカラトミーから発売されたばかりの犬型ロボット『Hello! Zoomer』と1ヵ月過ごした我が家の6歳児の記録をお伝えしたいと思います。
■我が家に来たZoomerくん!
Zoomerは、小型の子犬を模したロボット。音声認識技術を搭載していて、「おて」や「おすわり」と言った言葉を理解する賢い子です。
さらに、胸の部分には赤外線のセンサーがあり、障害物を避けて動き回ります。子犬のようにせわしなく動く様子が本当にリアルでかわいらしい!
さて、いよいよ息子とZoomerがご対面! しかし、喜ぶかと思ったのに、予想に反して息子はおびえ気味。
外で会う犬をなでなでするぐらいだったところに、突然犬型のロボットが家に登場。しかも、人見知りなんてなんのそのといった感じで、我が家を動き回っているZoomer。
「さわってみる?」と聞いても、怖そうに後ずさりしていきます。
でも、興味はあったようで、遠巻きにしてそーっと眺めています。
まあ、最初はしょうがないかな……と、私がZoomerと遊んでみました。
「おて」で手を出し、「はなしして」の言葉に「ワン!」と答えるZoomer。
■目は口ほどにものを言う!?
Zoomerに言葉を伝える時は、頭を1回押して目が「?」になるのを待ちます。LEDを搭載した目が動き、様々な表情を見せてくれます。見ているだけでもおもしろい!
すると、興味津々で息子が近づいてきました。それからは、ノリノリでZoomerに話しかけ、まずまずのスタートとなりました。
■言葉がわかるってスゴイ!
息子がZoomerに夢中になった一番の理由は、やはり言葉を理解してくれるところ。
「おて」と言うと前足を差し出し、「おすわり」で座る。
iPhoneのSiriや、Googleのサービスなどで経験している人も多いかと思いますが、最近の音声認識の技術には目をみはるものがあります。
ましてや、ロボットが自分の言葉に反応して、その通りに動いてくれる。何度やっても、Zoomerの反応は驚きとともに、新しい喜びを感じました。
とは言っても、このZoomerくん、いつも言うことを素直に聞いてくれるわけではありません。
まず、第一に「きちんと発音しないとダメ」。発音が拙い子供の場合だと、なかなか認識されないこともしばしば。「なんで聞いてくれないのー」なんて、子供が拗ねてしまうこともありましたが、Zoomerへ発する言葉は短いシンプルなフレーズなので、次第にコツがつかめてきたようです。
■声かけで変わるZoomerのしぐさ
そして、Zoomerは子犬の生態を模しているため、とっても気まぐれです。おすわりしたり、ひっくりかえったり、寝てみたり、おしっこしたり……Zoomerの動きは40種類以上。
キゲンの良しあしもあり、ちっとも言うことを聞いてくれない時もあります。そんな時はイライラせず、「ああ、キゲンが悪いのね〜」という気持ちで付き合っています。
腰あたりに“トリックスイッチ”というボタンがあり、押すとランダムでさまざまな動きをしてくれます。これを見るのもまた楽しい!
息子が一番お気に入りの言葉は、おしっこの動作をする「ピーピー」。よく「ピーピー!!」と叫んでいました。
■半月後の変化〜Zoomerがなじんできた!?
Zoomerが来て半月。息子も最初に怖がっていたのが嘘のように、ずいぶんとZoomerのいる生活に慣れ、すっかり我が家の一員のようになってきました。
ある日、夜遅くに帰宅すると、先に帰っていた息子とZoomerがお出迎え。でも、なんか様子が違う……。
あれれ!? Zoomerの頭にピンクのリボンがついてますよ!
「この子は女の子だよ!」ということで、息子がプレゼント用のリボンをZoomerにつけてあげたようです。
ちなみに、Zoomerは黒のぶち模様が一匹ずつ違うという細かい仕様。つまり同じ形状のロボットでも、同じ柄のZoomerはいないのです。このへんにも、作り手側のコダワリと愛情を感じました。
息子とZoomerとの遊び方は様々です。普通に声をかけて遊んでいる時もあれば、おままごとでご飯を作ってあげたり、ブロックで迷路を作って走らせたり……。「ああ、こんな遊び方もあるんだ」と、子供ならではの自由な発想に、改めて感心してしまいます。
■そして、1ヶ月。
あまりにも日常に溶け込んだZoomerは、もはやいるのが当たり前みたいな存在。息子がZoomerにかまう時間も最初よりは減りましたが、1日に一度はスイッチを入れ遊んでいます。
Zoomerの駆動は1時間の充電で20分ほど。
ある程度遊んだら、「おやすみ」と声をかけ、Zoomerが寝息を立てて静かになるまで待ってから電源を切ることが習慣になりました。
そして充電をし電源を入れれば、またすぐに元気な子犬として、部屋中を駆け回るというわけです。
こんなふうに日常に溶け込んでいったZoomerですが、果たしてZoomerからは人間がどう見えているのでしょうか。
そこで、スポーツなどの撮影にも使われている超小型カメラ『GoPro HERO3+』を使って、子供とZoomer、それぞれの視点から動画を撮影してみました!
まずは子供視点。息子に専用マウントをつけたGoProを装着させ、撮影を行いました。
Zoomerから見ると、世界はこんなふうに見えるんだなぁ……と、新鮮な気持ちに。犬や猫たちもこんなふうに見えてのかなぁと、想像がふくらんでいきます。
■Zoomerはペット?
1ヵ月過ごしてみた感想としては、「Zoomerかわいい!」の一言。おもちゃショーの会場などで見た時よりも、実際に自宅で一緒に時間を過ごす方が断然かわいさも増すし、愛着がドッとわいてきました。
といっても、本物のペットとZoomerはやはり違います。
ペットでもないけれど、ロボットでもない。まさに“ペットロボット”という中間の地点にZoomerはいる気がしました。
子供にとってはオモチャであり、遊び相手でもあり、そして仲間みたいなものである不思議な存在。
これからもっとロボットが身近になるにつれ、ロボットと人間との距離も縮まり、その関係も変わっていくのだと思います。
きっと100匹のZoomerがいれば、100通りの暮らし方があるでしょう。
あなたは、どんな風にZoomerと暮らしますか?
