打ち切りの『芸能★BANG+』が放送倫理・番組向上機構で審議入りに
改変期でもないのにいきなり終わる番組がある。“打ち切り”と呼ばれるもので、視聴率の低迷もあれば、放送局の方針転換や、番組そのものの抱える問題などがある。17日にひっそりと終了したのが、日本テレビのバラエティー番組『芸能★BANG+』だ。
同番組は5月4日放送の番組で、お笑いコンビ『オセロ』の中島知子と占い師の同居騒動を特集した。新聞のテレビ欄には「今夜遂にスタジオへ…オセロ中島騒動の占い師が謎の同居生活全貌激白」と告知した上に、放送中も「このあと オセロ中島騒動の占い師がスタジオに!」などのテロップ表示を繰り返していた。しかし登場したのは別の占い師であったことから、視聴者からの苦情を招く結果となり、公式サイトにおける謝罪文の掲載や、定例記者会見における大久保好男日本テレビ社長の「演出が過剰だったと率直に思う」との発言に繋がった。
苦情が寄せられた先には放送倫理・番組向上機構(BPO)がある。同機構は、放送事業の公共性と社会的影響の重大性を踏まえて、正確な放送と放送倫理の高揚に寄与することを目的とした団体であり、放送事業者の役職員以外の第三者によって構成される委員によって、番組の問題が話し合われている。機構には「放送倫理検証委員会」「放送と人権等権利に関する委員会」「放送と青少年に関する委員会」があるが、今回の問題が取り上げられたのは、放送番組向上のための審議と虚偽放送についての検証を行う「放送倫理検証委員会」だ。
6月8日の第61回放送倫理検証委員会では「作り手のモラルの問題である。視聴者に対する目線が、視聴者を低く見て馬鹿にしているのではないだろうか。」「騙されることも含めてバラエティーというカテゴリーに含まれる。視聴者との間で、騙し騙されるという関係自体がバラエティーという番組の一つのスタイルである。」などの意見が委員から挙がっていた。そして継続討議となった7月13日の第62回放送倫理検証委員会にて、この問題の審議入りが決まった。審議入りとなれば資料の提出や関係者との意見交換なども行うことができる。
ただし問題ありとなるかは不明だ。勧告などがなされる場合もあれば、許容範囲と認められることもある。先述の大久保社長の「演出が過剰だった」の発言が良い例だろう。視聴者の「騙された」との思いと、“演出過剰”との差をどう認識するかにかかってきそうだ。
