【韓フルタイム】赤ちゃん虎を展示した役所に抗議殺到、「退勤した後は知りません」

ソウルの蘆原区庁は昨年12月、区庁のロビーに8ヶ月あまりの赤ちゃん虎2匹を透明アクリルケースに入れて展示。ロビーには虎をはじめとし、パンダやヒョウ、鹿などの動物の剥製20点余も同時に展示され、市民に向け一般公開された。
しかし、この展示を鑑賞した市民が赤ちゃん虎の写真をネットに公開するなり非難が殺到。「明らかな動物虐待だ!」と区庁に非難が集まり、展示を中断しようと動物保護団体が区庁に直訴する事態にまで発展した。
これに対し区庁側は、「赤ちゃん虎は飼育員の保護の下、規則的に餌を食べ、十分な睡眠もとっている。ストレスを受けないように注意を払い、健康的に保護・管理している。一部のマスコミが伝えている虐待のような事実はない」と説明し、展示を2月末まで継続することを発表した。
ところが、あるマスコミが28日、赤ちゃん虎は展示期間中、夜になると区庁の地下1階駐車場トラックに入れられているようだと報道。これに区庁側が、「虎の管理はわれわれの担当ではない」「展示が終わった後は虎は退勤したのであるから、その後どこでどう過ごしているのかまでは我々が関わることではない」と驚くべき返答をしてきたため、再び論争が加熱した。
結局、区庁側は28日に展示の中断を決定。しかしネット上には「この公務員たちはどんな神経をしてるんだ」「なぜ虎を透明ケースに入れる必要がある」とまだまだ抗議の声は続いている。展示が中止された後、この赤ちゃん虎がしっかりと保護されたのかが気がかりだ。
参照:虎展示騒動、蘆原区庁、展示中断を決定 - ノーカットニュース
参照:蘆原区庁「虎の管理は私たちの責任ではない」 - オーマイニュース
写真:「赤ちゃん虎の展示、止めさせる」
(文:林由美)
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