六月大歌舞伎開幕 中村時蔵が雪姫で歌舞伎座を魅了 父萬壽、弟萬太郎、息子梅枝へバトンつなぐ
歌舞伎俳優の中村時蔵(38)が3日、東京・歌舞伎座で「六月大歌舞伎」(25日まで)の初日を迎えた。
昼の部「祇園祭礼信仰記 金閣寺」では、女方の大役「三姫」の一つに数えられる将監息女雪姫を演じた。この役を演じるのは3度目だが、歌舞伎座では初役。「人質として捕らえられ、悩みを抱えながらも夫、直信への思いが結実して爪先鼠の奇跡を起こしますから、お姫様特有の情熱的な部分もお伝えできればと思います」(公式プログラムから)と見どころを語った。
桜の花びらを足先で集めてネズミを描く「爪先鼠」が最大の見せ場。縛られながらも、夫への思いから奇跡を起こす雪姫を華麗に演じ切った。細やかな表現と艶やかな時蔵の姿に歌舞伎座は魅了されていた。
続く演目「戻駕色相肩(もどりかごいろにあいかた)」では、父中村萬壽(71)、弟萬太郎(37)、息子梅枝(10)が共演。萬屋三世代の熱のこもった芝居に会場からは大きな拍手が送られた。
