KNB北日本放送

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おととい高岡市中心部で発生した火災では、室町時代から続く寺が焼け、本堂などが全焼したほか、消防によりますと、周辺の建物10棟に延焼したとみられます。歴史ある寺の火災に、関係者の間では嘆きの声が広がっています。

高岡市利屋町の日蓮宗「大法寺」でおととい起きた火災。鎮火から丸1日以上が経過しましたが、現場の寺の敷地内ではきょうも一部で放水する様子がみられました。警察と消防はきょうも午前中から実況見分を行い、火事の原因などを調べました。これまでに本堂と住居部分である庫裏が、激しく燃えたことがわかっています。消防によりますと、寺の周辺にも広い範囲で延焼しました。寺とは別の建物8棟にも燃え広がったほか、寺からおよそ60メートル離れた2棟でも屋根などの一部が焼けたということです。

「やばっ」

激しく立ち上る炎と煙。
この火事はおととい午後6時45分ごろ「屋根から黒煙と炎が見える」と消防に通報があったもので、火はおよそ9時間後に消し止められました。現場は住宅が密集した地域で、炎で空はオレンジ色に染まり、辺りは騒然となりました。

近くの住民
「風向きがこっちの方だったので、(炎が)正直怖くて」
「建物が落ちる音、どすんどすんって音がしてたから」
「家から出たらもう真っ赤で、顔中熱いんですわ、炎の熱で」
「うちの町内の人には、荷物まとめてすぐに逃げられるようにしてくれって触れ回って」

KNBは2009年に大法寺を取材していました。寺のホームページによりますと、寺は室町時代の1453年から続いていて、明治時代の火事で焼失したあと再建されたということです。火事の直後、住職から助けを求められ消防に通報したという女性は…。

通報した女性
「煙とちょっと火が見えて、あわてて玄関チャイム、大法寺さんの押そうかと思ったら、そこへ住職さんがはだしで電話持って出てこられて『消防に電話してください』って言われて」
「非常に慌てておられました、はい、もう本当にはだしで出てこられるくらいでしたから」

寺の周辺にも広い範囲で延焼し、寺とは別の建物8棟にも燃え広がりました。さらに…。

記者
「火元の寺からおよそ60メートル離れたこちらの建物にも飛び火したと見られていて、警察と消防が詳しく調べています」

寺からおよそ60メートル離れた通町御車山交流館とその隣の空き家にも飛び火して、屋根や壁の一部が焼けました。

通町御車山交流館 米原俊孝館長
「大法寺近くの人が交流館に避難していた」
「火の粉が雨のように降っていた。うちの庭にも、どこでも落ちていた」
「隣の空き家に飛び火して、交流館からホースを入れた。それで危ないから出てもらった」

また寺は、国の重要文化財と県の文化財に指定された絵画合わせて5点を所有していますが、いずれも現在は市の美術館で保管されていて被害を免れたということです。歴史ある寺の突然の火災に、地域の人たちの間では戸惑いや嘆きの声が広がっています。