女優・唐田えりか(Imaginechina/時事通信フォト)

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 俳優の唐田えりかがYouTubeチャンネル「霜降り明星せいやのイニミニチャンネル」に出演し、”唐田えりかを辛田えりかにする”という激辛チャレンジをしながら、仕事がなかった時期について語ったことが話題になっている。

【写真】「仕事ない時」だった唐田えりか

 唐田えりかが明かした”仕事がなかった時期”についての言葉は、「女優としての演技」だったのか、それとも「演じない素顔の告白」だったのか──臨床心理士の岡村美奈さんがその真意を紐解いた。

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 冒頭で「(YouTubeに)本当に出たことがないと思います」「記憶にないぐらい出たことがないです」と話し始めた唐田さん。鮮やかなオレンジのビッグTシャツに切り替えデザインのデニムパンツ、首元にシンプルなゴールドネックレスというストリートスタイルだった。

「バラエティにも出たことがない」という彼女は、「どうしたらいいかわからないです」と両手の平を上に向け胸の前でくるくると回し、戸惑いを見せていた。

「このまんま喋るっていうのをあんまり、なるべく素を隠して隠して」と仕事への姿勢について話しながら、両手の平を胸の前で重ね、せいやから身体を少し遠ざける。その仕草は、これまで本当に素顔を見せないようにやってきたことをあらわしていた。

お腹の前で両腕をしっかりと組む場面も

 せいやに「もう本当に素の唐田えりかさんで」と言われると、お腹の前で両腕をしっかりと組んだ。周囲を警戒するとき、自分を守りたいときに出る仕草だ。

「どんなリアクションをするのか」「演技なしで、素の唐田えりかさんが見れる」と言われても、頷きながらもしっかりと腕を組んだまま。今回は初めて素顔を見せる、という雰囲気で始まったが、無意識では不安か抵抗があるのだろう。

 それでもせいやが「辛いのを食べたらどんな反応をするのか興味があると」と言うと、腕組みが解かれ「私も興味があります」と左手の平をせいやの方に向けて差し出した。

 素の唐田えりかを見せてほしいと言われると抵抗感があるが、辛いものを食べた時の反応という、状況を限定した表現に警戒感が薄れたのだろう。

「仕事ない時なにしてたんですか?」

 唐田さんといえば、カンヌ映画祭出品『寝ても覚めても』(2018年)でのヒロイン役をはじめ、『極悪女王』(2024年、Netflix)の長与千種役や、映画『恋愛裁判』(2026年)でのアイドルのマネージャー役など物語に馴染む演技力が高く評価されてきた。現在は『102回目のプロポーズ』(フジテレビ系)に主演しつつ、『君が死刑になる前に』(日本テレビ系)へも出演する活躍ぶりだ。

 こうやって最新ドラマの話題があっても、唐田さんといえば、2020年に発覚した俳優の東出昌大さんとの不倫騒動で活動を休止していたことが、どうしても思い出されてしまう。

 せいやはその時のことを「助走なしで聞きますが、仕事ない時なにしてたんですか?」とストレートに聞いた。

 激辛チャレンジの蒙古タンメンの蓋を開けていた唐田さんは、その質問に手を叩いて身体をのけぞらせ爆笑した。唐突ぶりに驚き「ここではい、そうですね」と言いながら、気をゆるしたわけではないようで、お腹に手を回すようしっかりと腕を組み、一瞬、警戒を復活させた。そして、すぐ腕組みを解くと手を膝の上で重ね、身体を起こし笑顔を見せる。

 仕事がなかったとき「会社に住んでました」と言い出した時は、お腹の前で軽く両腕を重ねた。自分の身を守りたいという動作としては、小さめだ。

 積極的に話したくはないが、その質問は想定内だったのだろう。本当なのかとせいやに再確認され「事務所に住んでました」と重ねて答えた時も、腕は軽く重ねられたままだった。

「家とか差し押さえられたってこと?」とせいやが尋ねると、組んでいた手が解かれ、手を叩いて爆笑する。突拍子もない極端な質問で、警戒を解いたようだ。だが続けて「なんで事務所にいたんですか」と聞かれると、再び両手はお腹の前に。警戒感は完全にはなくならない。

 だが「その時は事務所の人と向き合うっていう期間で」と話し始めると両手を解き、「半年間、外に1歩も出なかったです」とせいやの目を見て語った。

屈託がなくあけっぴろげな印象だが

 自宅ではなく事務所で引きこもっていたことを「大変でしたね」と、せいやがねぎらうと、唐田さんは「髪の毛は伸びていきました」と自らの内面ではなく、目に見える外側の変化について話す。当時の気持ちを明かすことに抵抗があったのだろう。

 食事について聞かれると「自分で作っていました」と明るく答え、「社長に今週欲しいものをメモに書いて。キャベツ1玉とか、それをお願いして、買ってきてもらって自分で作る」と身振り手振りを交えて明るく説明した。

 激辛チャレンジでは、蒙古タンメンを食べて吹き出したせいやに膝を叩いて爆笑。自分が食べる番ではにこやかに「けっこう得意なんですよ。これ辛くなくても」と言いながら、カメラを見つめ直し「『辛い』って反応した方がいい?」と問いかける。せいやに「もう演技なしで」と言われても、「それで面白くなりますかね」と続けた。撮影では、素を見せるより、演じる方が楽なのだろう。

 番組の中で、ストレートな質問にも明るく答え、足をバタバタさせ膝を叩いて大笑いする彼女。屈託がなくあけっぴろげな印象が強くなったが、当時の気持ちも含めて赤裸々に語ることはなかった。心の内にある素の唐田えりかは、ついぞ見えてこなかった。