【独占】広島ドラゴンフライズ・浦社長に密着! 新アリーナ実現に向け強豪クラブ視察へ
広島駅北口を候補地に新アリーナ建設の機運が高まっています。新アリーナに必要なものは何か・・・。そのヒントを探ろうと、ドラゴンフライズの浦社長が千葉ジェッツのホームアリーナを視察しました。広島テレビ独占取材です。
4月25日、千葉で行われたプロバスケットボールの千葉ジェッツ対広島ドラゴンフライズの一戦。
ゲーム開始の1時間半前、最寄り駅から出てきたのは、ドラゴンフライズの浦伸嘉社長です。
■広島ドラゴンフライズ 浦 伸嘉 社長
「ららアリーナができて、非常に集客も伸びている。そのあたりのポイントを見られたらうれしい。」
歩くこと、約10分。見えてきたのが、2024年開業した『ららアリーナ東京ベイ』。三井不動産と千葉ジェッツの親会社である「ミクシィ」が共同開発した民設民営の大型多目的アリーナです。
『広島に新アリーナを!』JR広島駅北口が建設候補地にあがっています。
4月行われた県と広島市のトップ会談では、オール広島で協力していくことが示されるなど、機運が高まっています。
日本代表のスター選手たちをそろえる千葉ジェッツ。チャンピオンシップ優勝1回、地区優勝4回など数々のタイトルを獲得してきたBリーグを代表する強豪クラブです。
試合前のアリーナ、早くもこの盛り上がりです。
■広島ドラゴンフライズ 浦 伸嘉 社長
Q.この雰囲気を見て、どうですか?
「めちゃくちゃいいですね。」
最大収容人数は約1万人。広島の新アリーナが目指すのと同じ規模です。客席は、選手やコートとの距離が近く感じられるよう、すり鉢状に作られています。会場を盛り上げる仕掛けも満載です。中でもアリーナ中央に吊り下げられた大型ビジョンは国内最大級の423インチ。最大限に活用した演出で、音楽ライブのような臨場感を生み出します。
■広島ドラゴンフライズ 浦 伸嘉 社長
「(ドラフラのビジョンより)全然大きい。倍以上あるんじゃないですか?」
勝てばプレーオフ進出が決まる千葉ジェッツ。ほぼ満員の1万人を超える観客が後押しします。ドラゴンフライズは勝利を逃しました。
試合前、2階を一周できるコンコースを歩いていると、気づいたことがありました。
■広島ドラゴンフライズ 浦 伸嘉 社長
「これ、ちゃんと出てるんですよ。いま混んでいる、混んでいないとか。」
見つけたのは、トイレの混雑状況を示すモニターです。さらに・・・。
■広島ドラゴンフライズ 浦 伸嘉 社長
「男子トイレが女子トイレになることがある。『公演により男女が入れ替わることがあります』と書いてある。」
Q.女子トイレが混むから?
■広島ドラゴンフライズ 浦 伸嘉 社長
「そうそう。満足度ですよね。お客さんの満足度を上げるのが 、トイレ(の数)を充実させることだというデータが出ている。コンコースの広さもそうだけど、お客さんのために作られていますよね。その観点がすごい大事ですよね。」
試合後に案内されたのは、3階にあるVIP専用ラウンジ。特別に撮影も許されました。一般販売もしている5人から6人での利用が可能なボックス席をはじめ、法人利用や大人数など、用途の異なる20の部屋が備えられています。
中でも、大口スポンサーが利用するVIPルームでは、フリードリンク付きのフレンチのコース料理が提供され、試合中はテラス席で観戦することもできます。
■千葉ジェッツふなばし・担当者
「法人向けに限定で案内しているので、基本的に会食や取引先を招待して使ってもらうことを想定している。」
■広島ドラゴンフライズ 浦 伸嘉 社長
「最もVIPな人たちに、どういうサービスで、どういう満足度で、どうい動線で移動してもらうかが、すごい重要なのかな。」
Bリーグ・千葉ジェッツの本拠地が昨シーズン(2024-2025)移転し、客席数も2倍以上に増えました。営業収入はリーグトップの約52億円。
その要因を探るため、この視察でどうしても話を聞きたい人がいました。千葉ジェッツふなばしの田村征也社長です。
■千葉ジェッツふなばし 田村 征也 社長
「アリーナが移転した効果は、かなり大きかったと思う。その前のシーズンから比較すると、約20億円ぐらい積み増した。チケットの売り上げでいうと倍以上になっている。約6億円から約15億円まで伸びているので。単純に入場者が増えたのと施設が新しくなったことで、観戦体験が強化されているので、チケットの値段を調整(値上げや変動)したのが 大きい。」
Bリーグのホームゲームは年間約30試合。平日を含む稼働率を、どう高めていけるかがアリーナ運営のポイントです。
そこで、ららアリーナが採用したのが、「U字」型に配置した座席です。
■千葉ジェッツふなばし 田村 征也 社長
「1万人入るか入らないかは、かなり重要みたいで、コンサートの利用を考えると、エンド側の座席が潰されてしまうので、収容人数は減ってしまう。ららアリーナの形だとコンサートの利用を考えても、バスケの利用を考えても、ともに1万人が入る形にしたのは合理的。」
ららアリーナ東京ベイでは開業以来、有名アーティストのライブなどで土・日は、ほぼ埋まっているほか、企業のイベントなどにも利用されているといいます。
一方で課題も・・・。
■千葉ジェッツふなばし 田村 征也 社長
「試合のスケジュールと(コンサートが)バッティングしてくるので、そういうところの調整は、事前(建設前)に話をしておくといい。我々のときは、他にあまり(新アリーナの)例がなかった。今は、いろんな形のアリーナができているので、それを見比べた上での次なるステップ。我々よりも良いアリーナを、ぜひ作ってもらいたい。」
リーグを代表するクラブから大きな刺激を受け、新アリーナ建設へ決意を新たにしました。
■広島ドラゴンフライズ 浦 伸嘉 社長
「もちろんバスケットでしっかりやっていきたいが、県民の期待はバスケだけでなく、ライブやコンサートなど他のイベントも、誘致できるようなアリーナにしていきたいのが総意だと思うので、(千葉Jは)我々からすると良いモデルケース。少しでも追いつけるように、役割をしっかりこなしていきたい。」
客席はU字型の構造となっており、ビジター席はやや席数が少ない配置となっている。コンサートなどのイベント開催時に、ビジター席側をステージとして活用すれば、U字型の客席を有効に使うことができ、使用できなくなる席を最小限に抑えられる点が特徴。バスケットボール以外の用途にも適した構造といえる。
アリーナ刷新・建設の動きが、今後広島でもどのように高まっていくのか、ひきつづき注目していきたい。
【テレビ派 2026年5月7日 放送】
