もっとも、対応がかなり難しかったはずだが、左ボランチの河原がサイドの選手の警戒を強めた矢先に、中央に入り込んだ佐藤恵允にパスを通された形からの失点を、脇坂は指摘する。

「ブロックを引いたら中をやらせないという基本のところをやられているので、間違いなくそこは出ている選手の責任だし、言われていることを実行できていない。そこはあると思います」

 昨季、長谷部体制となり、守備の改善を図ってきたはずだが、なぜ、基本事項が損なわれてしまうのか。その疑問をぶつければ、脇坂はこう返してくれる。

「そこは意識で変わると思うし、全員が守備して攻撃しないと、勝てない時代なので、ひとりが一瞬でも気を抜くと、抜いているつもりはないでしょうけど、中に刺されて決定機を作られてしまう。そこは意識のところで変わるはずなので、それプラスでやり方であったり、技術、スピード、パワーが付いてくると思うので、それをぶつ切りにならないように、選手一人ひとりがつながっていかなくてはいけない。そこは必要かなと。

(練習や普段から守備のベースは)言われているし、やってはいますが...、パッと出ちゃうのはそういうことだと思うので、課題が残り続けている。ただ、すぐ試合がくるので、引きずらないというのは間違いなく大事だと思うので、次のゲームにどう活かせるか。連戦だしやっていきたいです」

 意識の重要性を説くのは佐々木も同様だ。

「(2失点目の)あの時間帯、ちょっと身体が動かくなってきた時に、サボってはないですが、足が止まってしまう選手が多い。それが今のチームの現状だと思います。シゲさん(長谷部監督)がやりたい守備をやるには足を止めちゃいけないと思いますし、勝ちたいならそういう時間をなくさなくちゃいけない。ちょっとそういう時間帯が多いと言うか、90分通してやらなくちゃいけないことを疎かにしてしまう面があると思うので、そこは隙だと感じる。そこをなくさないと勝っていけないのかなと」

 そして「苦しい時に自分が走って、球際で戦って鼓舞するところは常に意識していますし、副キャプテンとしてチームを引っ張っていかなくてはいけない。その姿勢を見て、感じてくれるチームメイトがひとりでも増えてくれたら良いなと思います」と話す佐々木はこうも続けた。

「(改善するには)意識でしかないと思います。チームでやっているので、みんなに声をかけるところもそうですが、動くのは自分なので、自分の意識のところ、ちょっとキツイ時でもチームのために走るとか、そういったところは自分を含めもっとやらなくちゃいけないと思います」

 苦しい状況のなか、まずは危機感を誰もが持ち、意識を変える必要があるのだろう。脇坂も「やりながら時が経っているだけだと、もったいない。時が経っているだけのゲームが浦和さんのゲームを含め続いている。そこはもったいないですし、次のホームゲームで、時間は3日あるので、まずは姿勢のところと、それプラスでプロセスで勝ちに持って行くところが大事なので、シンプルに選手の能力や勢いだけで勝てるチームではないので、プロセスを踏んでしっかりやっていきたいです」とも口にする。

 そしてまた佐々木も続ける。

「僕はすごく危機感を感じると言うか、今までの多摩川クラシコと言えば、たくさんの人が来てくれていたと思いますが、僕たちから見ても空席があったと感じました。勝ち続けないといけないと思うし、負けたとしても闘う姿勢などを見せられない試合が多く続いているので、そこの危機感はあります。何人の選手が本気で優勝したいと思っているか。そこは巻き込んでいかなくてはいけないと思いますし、チームがこのままズルズル落ちるのは悔しい。なんとかヤスくん(脇坂)を中心に強いチームになれるように、残り試合少ないですが、頑張っていきたいです」