プーチン大統領と握手するアラグチ外相(左)(27日)=AP

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 イランのアッバス・アラグチ外相は27日、訪問先のロシア西部サンクトペテルブルクで、プーチン大統領と会談した。

 双方の発表によると、両氏は、両国の戦略的関係を強化することで一致した。アラグチ氏はパキスタンが仲介する米国との戦闘終結に向けた協議の状況について説明し、米国による理不尽な要求や頻繁な立場の変更が進展を遅らせていると主張した。

 プーチン氏は会談冒頭、イランの最高指導者モジタバ・ハメネイ師から先週、親書を受け取ったと明らかにした。その上で「和平が早期に実現するようあらゆることを行う」と述べた。和平協議を仲介する用意があることを伝えたとみられる。アラグチ氏は、イランに対するプーチン氏の支持に謝意を表明した。

 アラグチ氏は会談前、「(米側は)目的を一つも達成できていないからこそ、交渉を求めている」と記者団に述べた。イラン側には、ロシアとの緊密な関係をアピールし、追い込まれているのは米側だと印象づける狙いがあるとみられる。

 一方、米国のキャロライン・レビット大統領報道官は27日の記者会見で、戦闘終結に向けた協議を巡ってイランから新たな提案があり、トランプ大統領が安全保障担当の高官と協議したと明らかにした。

 レビット氏は提案の内容やその評価には言及せず、「大統領のレッドライン(越えられない一線)は明確に示されている」と述べ、トランプ氏が近く自ら米国の対応を説明するとの見通しを示した。

 トランプ氏は、イランの核保有断念が和平合意に必要な条件だとしている。ルビオ国務長官は27日の米FOXニュースの番組で、「いかなる合意も、彼らが核兵器開発に突き進むことを確実に阻止するものでなければならない」と語った。