米国のトランプ大統領(17日)=ロイター

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 【ワシントン=栗山紘尚、イスラマバード=溝田拓士】米国のトランプ大統領は17日、アリゾナ州で演説し、米国がイランの港湾を出入りする船舶に実施している封鎖措置について、戦闘終結で合意するまで維持する考えを示した。

 トランプ氏の表明を受けて、イラン軍中央司令部報道官は18日、「(ホルムズ海峡を)以前の統制された状態に戻す」と発表した。アッバス・アラグチ外相が17日、「(条件付きで海峡が)完全開放される」とSNSで表明していたが、強硬姿勢を強めた。

 ホルムズ海峡の開放は見通せない状況だ。トランプ氏は17日、封鎖措置について、「イランとの取引が100%完了し、完全に署名されるまで有効であり続ける」と述べた。その後のイラン側の対応を受けて、ホワイトハウスで18日、記者団に、「彼らは再び閉鎖したがっている。何年もそうしてきた。我々を脅すことは許されない」と語った。

 船舶運航情報公開サイト「マリントラフィック」によると、ペルシャ湾に停泊していた複数の船舶が、イラン外相の開放表明後に海峡に向かい、突然引き返す動きがあった。その後、米側の封鎖措置継続の表明を受け、イラン軍中央司令部はホルムズ海峡が軍の管理下に置かれると表明した。

 英海軍の関連機関「英海運貿易オペレーション」は18日、ホルムズ海峡を航行中のタンカーにイランの精鋭軍事組織「革命防衛隊」の小型艦艇2隻が接近し、無線警告を行わずに発砲したと発表した。乗組員や船体に被害はなかったとしている。

 米イランの協議を巡り、米CNNは17日、20日に2回目の協議が行われる見通しだと報じた。米ニューヨーク・タイムズ紙は17日、複数のイラン高官の話として、米イラン間で和平合意に向けた枠組みを示す覚書を最終調整していると伝えた。交渉を継続して合意するため「60日間」の期間が設けられているという。