鹿児島読売テレビ

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 牛肉の不適正表示問題を受け、10日会見を開いた水迫畜産。2年半前に問題を把握していたにも関わらず、出荷をとめずふるさと納税の返礼品として扱う自治体などに報告していなかったことが明らかになりました。水迫畜産の会見を自治体のトップはどのように受け止めたのでしょうか?

(水迫畜産・水迫栄治新社長)
「心から深くお詫び申し上げます。誠に申し訳ございません」

 この問題は、指宿市の水迫畜産が2023年1月から1年間、「交雑種」や「ホルスタイン」の牛肉に「黒毛和牛」と表示したり原産地や個体識別番号を正しく表示せず販売していたものです。不適正な表示があった牛肉はわかっているだけで約27トン。商品のほとんどがふるさと納税の返礼品として出荷されていました。

 県内では、寄付額の多い順で枕崎市、南九州市、鹿屋市など8つの市と町のふるさと納税の返礼品になっていて、寄付件数は4万7457件、寄付額は7億7084万円に上ります。

 10日に行われた会見で、2023年9月末に会社が不適正な表示があったことを把握しながら、2年半の間、出荷を止めず、自治体や事業者に報告していなかったことが明らかになりました。自治体のトップは水迫畜産の会見をどのように受け止めたのでしょうか?

(鹿児島市・下鶴市長)
「鹿児島市に思いを寄せていただきふるさと納税、寄付をいただいた皆様の信頼を大いに損ねる行為であり、甚だ遺憾」

 鹿児島市は、事業者との誓約書を改めるなど3月12日から新たな対策を講じています。

(鹿児島市・下鶴市長)
「今回の一件を受けて、誓約書に立ち入り検査等を受けた場合には速やかに報告する旨の規定を追加し、また各返礼品提供事業者において緊急の自主点検を実施するよう指導を行った」

 水迫畜産は、寄付者への対応について自治体と協議して決めたいとしていますが、下鶴市長は迅速な対応を強く求めます。

(鹿児島市・下鶴市長)
「本市に思いを寄せ、寄付を頂いた対象の方々に対し代替品の発送など誠意ある対応を迅速に行うよう、これからも水迫畜産に伝えていきたい」

 寄付の金額が約3億4300万円と県内で最も多い枕崎市の前田祝成市長も同様の考えを示しました。

(枕崎市・前田祝成市長)
ふるさと納税の寄付者の皆様への対応は待たせている状況なのでそこを新たな体制の中でしっかりと迅速に取り組んでいくことが必要」

 水迫畜産の杜撰な対応で影響が広がった今回の問題。誠意ある対応が求められています。