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 陸上女子800メートル日本記録保持者の久保凛(18=積水化学)が7日、都内で練習を公開した。社会人となり初めて開けたピアス姿で汗を流し、5月10日の木南道孝記念(大阪)から始まるシーズンへ仕上がり順調をアピール。世界トップへの足掛かりとして、今季は8月のU20世界選手権(米国)と9月開幕の愛知・名古屋アジア大会のダブル頂点を狙う。

 厳しいメニューをこなす久保の両耳には、丸いピアスがキラリと光っていた。「ちょっと大人になりたいなと思って開けちゃいました」。初ピアスは母からの借り物といい「次は良い物を買えたら」と笑顔。ファッションも、モチベーションの一つになった。

 3月に東大阪大敬愛高を卒業し、上京。5月に社会人デビュー戦が控える中、イメチェンの準備も進む。積水化学の先輩である女子5000メートルパリ五輪代表の山本有真(25)から「髪の毛、染めちゃいなよ。(1年目だが)気にしないでいっちゃいなよ」と背中を押され、黒髪を茶色に染める予定。「金髪にはしないけど、ちょっとずつ大人になれたら」と自らの変化を楽しんでいた。

 今季は前回24年6位だったU20世界選手権と愛知・名古屋アジア大会でのダブル頂点を見据える。U20世界制覇は18年に3000メートルを制した田中希実以来日本女子4人目となり、同一シーズンでアジア大会も獲った選手はいない。日本勢初の快挙が「スタートライン」と意気込んだ。昨年出した日本記録1分59秒52は昨季U20世界&アジアの両ランクトップで、その可能性は現実味を帯びている。

 冬場に痛めていた右脚も回復し、いよいよ戦闘モード。「将来的に五輪や世界陸上でメダルを獲れるような選手になりたい」。18歳の新章が始まる。

 《新谷と練習 相乗効果期待》久保は都内拠点の「TWOLAPS」で活動。男子800メートル元日本記録保持者の横田真人コーチ(38)は「スプリントもロングもいけて、可能性が多すぎる。どういう組み立てがいいか逆に困る」と語った。7月には米国の西海岸遠征で実戦2レースをこなし、オレゴン州でのU20世界舞台に挑む計画という。個性派で知られる女子1万メートル日本記録保持者の新谷仁美(38=積水化学)も同チーム。横田コーチは「一緒に練習して、よくしゃべっています」と相乗効果に期待した。