意外!? WBCが上位に入らない理由とは? スポーツ世界大会「世代別クギづけ度」ランキング
17年ぶりに世界大会で勝利した’23 年バスケW杯
バスケが意外に人気アリ
熱烈なファンならクギづけとなるのは当然だろう。世界大会では実に17年ぶりの勝利。しかもワールドカップ(W杯)では初めて、ヨーロッパ代表からあげた白星だったのだから――。
98対88で日本がフィンランドを下した、’23年8月のバスケットボールW杯男子の一戦についてである。フィンランド戦は沖縄で行われ、日本は地元の大声援の後押しもあり歴史的勝利を収めた。
「この試合は、部活などでバスケに親しみ、大ヒット漫画『SLAM DUNK(スラムダンク)』の影響を受けるMF1(20〜34歳)やMF2(35〜49歳)層に注目されました。もともとバスケはコアなファンが多い競技です。しかも、第3クォーターまでリードされてからの逆転勝利。バスケは目まぐるしく試合が動き、さらに劇的な展開が加わり多くの人をテレビ画面にクギづけにしたのでしょう」
こう話すのは、テレビの視聴データ分析会社『REVISIO』(以下、R社)の広報/マーケティング担当の安武早織氏だ。
R社は’23年1月〜今年2月末に行われた五輪やWBCなどのスポーツ世界大会で、どの試合が視聴者をクギづけにしたか地上波の番組ごとに独自調査。
MF1(20〜34歳)、MF2(35〜49歳)、MF3(50歳以上)の3世代について上位15、30位をランキングしたのが下の表だ(詳しくは「測定法」参照。サッカー関連が少ないのは調査期間中にW杯が行われなかったことが影響か)。
バレーボールは実は若者たちに強い
安武氏が続ける。
「侍ジャパンが優勝した’23年のWBC(第5回)がほとんどランクインしていないことを不思議に思うかもしれません。WBCは『世帯テレビオン率(視聴率)』が30%前後と異常に高い。見ている人が多ければ、視聴者が比較的少ないイベントよりも集計の分母が大きくなり注目度は上がりにくくなるんです。
それでもWBCの各試合は注目度が60%前後ある。ゴールデンタイム(19〜22時)の番組の多くが50%台なので、ランクインしていなくても注目度の高さがわかるでしょう。とくに米国を破った決勝戦は驚異的です。4つ目の表の1〜3位は視聴しやすい夕方スタートの試合ですが、4位の決勝戦は朝7時という早い時間からの放送にもかかわらず63%超という数値を出したのですから」
MF1(20〜34歳)を見てみよう。1位のバスケW杯については冒頭で紹介した通り。2位もコアなファンが多いバスケで、’24年のパリ五輪男子「日本×フランス」の一戦だ。R社のマーケティングチームマネージャー三橋洸輝氏が話す。
「フランスは世界ランク9位(当時、以下同)と日本(26位)の格上で大会開催国です。しかし日本は第4クォーター終了時点で84対84の同点と大善戦。延長戦の末90対94で惜敗(せきはい)しましたが、大金星をあげる目前までフランスを追い詰めたのが注目度の高さの要因でしょう。
注目度3位の’25年の世界バレー女子『日本×タイ』や10位の同大会『日本×オランダ』など、バレーボールのコンテンツが3つランクインしているのもMF1の特徴です。若い世代に大ヒットした、高校バレーがテーマの人気漫画『ハイキュー!!』の影響が強いと思われます」
【世代別「スポーツ世界大会」注目度測定法】
テレビの前の人々がどれだけ画面を見ているかを、R社が独自に調査したのが「クギづけ度」(注目度)。注目度はテレビ画面を見ていた秒数を基準に測定している。料理などの作業をしながらの「ながら見」では、画面が見られていないことが多いので注目度は上がらない。関東で2000世帯(約4800人)、関西で600世帯(約1500人)ほどの協力を受け、視聴者が各スポーツのどの世界大会にクギづけとなったかを独自調査。通常のゴールデンタイム番組の注目度は50%台が多いが人気スポーツ大会は70%超え。数値の高さがわかるだろう。調査対象は’23年1月〜今年2月末。「世帯テレビオン率(視聴率)」5%以上、地上波で100分以上の放送があったスポーツ大会を調査している
『FRIDAY』2026年4月10日号より
