鮎と「会話」をしながら釣りを楽しむ!アサヒグループ食品株式会社・川原浩社長の休日の過ごし方

写真拡大 (全5枚)

『ミンティア』『アマノフーズ』『和光堂』『ディアナチュラ』『エビオス錠』『カルピス健康通販』など、ベビーフードからシニア食品まで幅広く展開する。社長を務める川原浩氏(59歳)の休日の過ごし方とは?

(撮影/西粼進也)

アサヒグループ食品株式会社

代表取締役社長

川原浩

66年、神奈川県生まれ。慶應義塾大学経済学部卒業後、日本長期信用銀行入社。その後、チェースマンハッタン銀行、ゼネラル・エレクトリック・インターナショナル・インク、カーライル・ジャパン・エルエルシーなどを経て、20年にアサヒグループ食品専務取締役兼専務執行役員に就任。21年3月より現職。

鮎と「会話」をしながら、友釣りを楽しむ

鮎釣りを始めて4年になりますが、すっかり夢中になっています。水に浸かり、マイナスイオンを浴びながらの時間は、本当にリフレッシュになります。

囮(おとり)の鮎に針をつけて泳がせて、近づいてくる鮎を針に引っ掛ける友釣りなんですが、最初の買った鮎が思うように動いてくれるわけではありません。しかも、いろんな個性をもつ鮎がいる。

水に入れた後、どんな鮎なのか、何を考えているのか、竿先から伸びる糸で対話していくんですね。

ツンと引っ張るだけで「あ、そうですか、わかりました」と動いてくれる鮎もいますが、「ツンって、なんですか?」という鮎もいる。そうすると、こう動いてほしいんだよ、と伝えなければいけません。

誘導してみたり、止めてみたり。そうやって、狙っているところに行ってもらうんです。

中には泳いで疲れちゃったりもする鮎もいる。岩陰で休んでしまったりするんですね。そうすると、また動かすために刺激を与えたり。

突然、止まってしまう鮎もいたりします。ただ、理由はわかりません。大きな石があったからかもしれませんが、魚は説明してくれません。

それで状況を想像しながらツンと試す。その反応を見ながら、こう動くのでは、やってみる。

そうやって一匹釣れると、今度は、その釣った鮎で友釣りをします。だから、また対話が必要になる。これが面白いんです。

また天候や川の流れはじめ、いろんな条件も加わりますから、仮説検証しながら取り組まなければなりません。マネジメントと似ていますね。

鮎釣りの世界では「つぬけ」という言葉があります。二つ、三つという「つ」がつかない「十」を超えるのが「つぬけ」。つまり、10匹を超えること。これが初心者卒業の証になります。

私は1年目は最高9匹で、「つぬけ」を達成できませんでした。2年目には、10匹釣りました。3年目の去年は23匹、釣れました。まぐれかなと思ったら次の釣りでは24匹釣れました。

ただ、30匹、50匹と釣る人もいる。なかなか奥が深いんです。

往年のロックミュージシャンのライブに

流れの激しい上流もありますが、かなり流れが緩やかな下流で釣りをすることもあります。水がとてもきれいな富山、新潟など、日本海側に泊まりがけて行くことが多いですね。

鮎釣りは時間を選ばないので、1日中楽しめます。いつでも釣れるので、朝から夕方までずっと釣っている。ずっと水の中に入っていることもあります。

仲間3〜4人で行くんですが、釣り場に着くと、それぞれが好きなポイントに移動します。それでお昼に集まってランチをしながら情報交換をする。「あの釣り場は良かったよ」「7号の針を使ったけど、7・5号のほうがいいかも」なんて話をしながら午後はまた散っていく。

釣っているときは一人なんです。それで夕方また集まって、みんなで晩御飯を食べながら、「すごいの釣っちゃった」とか「でかいぞと思ったら鮒だった」とか、いろんな話をする。1人で釣るけど、1人じゃない。これは、大人の遊びとしては、すごく楽しいですね。

ただ、鮎釣りができるのは6月から9月まで。シーズンがやってくるまで、道具の手入れをしたり、仕掛け作りをしたり、楽しみに待つんです。

音楽が好きで学生時代はバンドをやっていました。今、当時好きだった往年のロックミュージシャンがときどき日本に来ていて、ライブに行くのを楽しみにしています。最近だとジャーニー、ナイト・レンジャー、マイケル・シェンカー・グループ。

面白いのは、まわりがみんな同世代であることです。おじさんたちがワーっと元気に盛り上がって音楽に浸っている姿を見ると、なんだかうれしくなるんですよね。

土曜日は、妻と外食に出かけることが多いです。最近は、「食べログ」の「ピザ百名店」を片っ端から食べてみよう、と頑張っています。東京だけでも30店以上あるんです。もちろんピザもおいしくいただけるわけですが、スタンプラリー的な楽しさがありますね。

危機的な状況で、会社の底力を見た

アサヒグループで食品事業を担う企業として2015年に設立されたのが、アサヒグループ食品です。赤ちゃんからシニアまで、幅広い世代に、いろいろなライフスタイルに合った商品を提供しています。

さまざまなカテゴリーでシェア上位の商品を持っているこの会社の特徴について「多刀流」という表現を私はしています。単にいろいろなことをやる「多角化」ではないんです。野球の大谷翔平選手の「二刀流」のように、それぞれのマーケットで磨きがいのある刀を持っているんですね。

直近で忘れられないのは、グループがサイバー攻撃を受けたときのこと。システムが動かせなくなってしまい、商品の出荷ができなくなってしまった。

ただ、この危機的な状況の中で、会社の底力を見た気がします。なんと、手作業での出荷しかない、とすぐに取りかかったんです。卸業者さんなどの協力もあって、1カ月後には半分ほどの商品群を出荷しました。

このとき奮い立ったのが、50代以上の社員たちでした。今の若い人たちは、ファックスを送る、なんてやったことがないわけです。「ゼロ発信」を初めて知った、なんて声も聞こえてきて。世代を超えて協力しながら、みんなで元気に乗り切ってくれました。

当時は1日に2回、20人ほどの幹部が集まって会議を開いていました。ぶつかり合いながらも、いろんな相談をみんなでしましたが、誰一人として何かに文句と言う社員もいなかったし、「そんなの無理です」諦める社員もいなかった。懸命に対策を考えるんですね。

それでも、各部門で起きていることの共有はやはり難しい。そこで私は、各部門から情報収集をして、毎週金曜日に全社員にビデオメッセージを送っていました。部門長を呼んで出演してもらい、エールを送り合ってもらったり、いろんなことをやりましたね。

ベビーフードなど、高いシェアを持っている商品も多い。改めて社会的責任を感じた出来事でもありました。

乳アレルギーの方のための大豆たんぱくで作っている粉ミルクが、どうしても欠かせないお母さんもいる。どこなら手に入るのか、事前に調べておいてお伝えする、といった取り組みも行われていました。

間違いなく、危機にはより強くなったと思います。

社長の月曜日

社長という仕事の大きな特徴の一つは移動が多いこと。車、新幹線、飛行機などで2時間、3時間と座りっぱなしのことも多い。そこで重宝しているのが、「ドクターエア」のハンディマッサージ機です。移動中、足に当てたり、肩に当てたり。やるとやらないとでは、全然違います。充電式で軽いから持ち運びも負担がない。強さも選べるし、アタッチメントも選べる。しかもリーズナブルで、今やもう手放せないものになっています。

お茶を始めて4年目!弁護士ドットコム株式会社・元榮太一郎社長の休日の過ごし方