【新NISA】あの有名ラーメン店運営企業も…4月配当取りを狙える日本株「増配株4選」を実名公開
NISAの成長投資枠への投資で、配当株に一定の人気がある。日本株の多くが3月と9月に権利付最終日(この日までに株を買えば配当金が貰える)を迎えるが、4月に権利付最終日を迎える銘柄も存在する。本稿は、4月に権利付最終日を迎える増配株に注目する。解説は、著書『 資産1.8億円+年間配当金(手取り)240万円を実現! おけいどん式「高配当株・増配株」ぐうたら投資大全 』(PHP研究所)が好評な桶井道(おけいどん) 氏にしてもらう。桶井氏は増配株への投資で資産を伸ばし、関連書籍を出版した実績がある。
増配株投資の魅力
はじめに、増配株投資の魅力について、箇条書きでお伝えいたします。
(1)配当金は定期的(日本株なら年2度が多い)に入る
(2)配当金は事前にその額がわかる
(3)配当金は自動的に入る
(4)配当金は安定的な収入になる
(5)株価下落場面で配当金は心の支えになる
(6)配当金は会社員にとり副収入になり、かつ不労所得である
(7)配当金は老後の生活費に使える
(8)企業の株主還元意識が高まっており、連続増配が期待できる
(9)配当利回りが高い銘柄であれば、配当金目的の買いが期待でき、株価を下支えすることが多い
(10)配当金を再投資するのが楽しい
(11)増配によって、投資額(簿価)に対する配当利回りが上がっていく
配当株の投信も選択肢
「配当金の魅力はわかるけれど、100株買うにはそれなりのお金が必要で、お金が足りない」、または「これまでS&P500やオルカンなど海外にインデックス投資してきたのでいきなり個別株は怖い」、そう感じる人もおられるでしょう。
そんな方には、配当株に投資する投資信託があります。個別株の話に入る前に、それらを数銘柄、ご紹介しましょう(お勧めではなく紹介です)。
(1)SBI 日本高配当株式(分配)ファンド(年4回決算型)
予想配当利回りが市場平均と比較して高い銘柄を中心に、配当の状況、企業のファンダメンタルズ要因、株価のバリュエーション等を評価、分析の上、構成銘柄が選択されます。2026年2月末現在では約100銘柄で構成されます。分配金は1月4月7月10月の年4回。信託報酬は0.099%です。
(2)Tracers 日経平均高配当株50インデックス(奇数月分配型)
日経平均株価の構成銘柄のうち、予想配当利回りの高い50銘柄で構成されます。奇数月に分配金が出ます。公的年金は偶数月に支給されるので、老後の選択肢としても考えられます。信託報酬は0.10725%です。
(3)日経平均高配当利回り株ファンド
日経平均株価の構成銘柄のうち、予想配当利回りの高い30銘柄で構成されます。分配金は6月12月の年2回。信託報酬は0.693%です。
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投資信託にて配当株の魅力を経験したうえで、個別株に進むのも選択肢になると思います。
私の銘柄選択法 12個のポイント
個別株(増配株)を選択する場合、配当利回りや連続増配年数だけで選ぶのは絶対に辞めましょう。ビジネスや業績などを分析する必要があります。増配株の銘柄分析法を解説します。
(1)市場分析
何より需要が増加する業界(分野)の企業を選んでください。需要が増えるから、そこに供給を増やすことで企業は成長できます。売上高が増え、営業利益が増え、儲かっているから株価が上昇して、配当金が出せます。逆に、需要が縮小する業界(分野)では、パイの奪い合いが起こり、価格競争となり、業績は悪化し、株価は下落、配当の維持が厳しくなります。
(2)No.1企業もしくはニッチ企業
需要が増える業界から、市場シェアNo.1企業(もしくは2位まで)に投資しましょう。または、3位以下でもニッチ企業(業界内で売上高の順位は低くとも、1つの製品でニッチに稼ぐ企業)を選びましょう。しっかり稼いでいる企業を投資先に選ぶことが大切です。
(3)増収増益
株価は、短期では経済指標、政治的要因、地政学リスクなどに左右されますが、長期では企業価値に連動します。簡単に言いますと、「どれだけ儲けているか。儲けを伸ばせるか」が大切です。したがいまして、増収増益(売上高も営業利益も成長していること)している企業を選びましょう。合わせて、一株当たり利益(EPS)が成長しているかも確認してください。
(4)営業利益率
本業でしっかりと利益が出せているかを確認する必要があります。業種にもよりますが、営業利益率が10%以上あれば優良といえるでしょう。同じ業種のライバル企業と比較することも大事です。
(5)株価のトレンド確認
株価が上昇トレンドの銘柄を選びましょう。なぜなら、配当金をたくさん貰っても、それ以上に株価が下がって結局損しているなんてことになったら本末転倒だからです。5年チャートか10年チャートで株価のトレンドを確認しましょう。
(6)配当性向
無理な配当をしていないか確認しましょう。配当性向(利益に占める配当金の割合)が概ね50%以下の銘柄を選んでください。逆に、低すぎても株主還元が十分ではなく、30%以上は欲しいところです。
(7)連続増配年数、増配率、減配の過去を確認
連続増配していて、かつ高配当であることが理想です。連続増配年数は何年か。もちろん長いほど優良です。増配率(配当の前年対比)も確認しましょう。これも高いほうが優良です。さらに、頻繁に減配していないかを確認してください。ただし、業績連動型配当を方針とする場合は、減配も仕方がありません。あわせて、配当利回りにも目を配りましょう。
(8)自社株買いの推移
自社株買いをすると株価は上がります。連続して自社株買いをするということは株主還元に熱心であるといえます。
(9)自己資本比率
低いほど借金が多いことを意味します。自己資本比率40〜50%以上が目安です。
(10)ROEが高いか
ROEとは、自己資本利益率と訳されますが、簡単にいうと、経営効率が良いかどうかを表します。2桁あれば優良、8%あれば合格ラインです。
(11)ネガティブ要因・リスク要因の確認
・増資の過去がないか
増資(株式を新しく発行し資金を集めること)すると株価は下がります。株主の利益になりません。
・不祥事の過去がないか
一度不祥事を起こすと、連続する傾向があります。外部要因かもしれない事案もありますが、当該企業がどのような対応をするのか確認することも大切です。
・後継者問題がないか
カリスマ経営者の後継者問題はリスク要因です。経営者の年齢や健康状態、後継者育成について確認しましょう。
(12)PER推移
1〜11で分析して優良銘柄を見つけたとしても、高値掴みに注意しなくてはいけません。PERが過去に比べて高くなっていないかを確認しましょう。私は予想PERを使って確認します。予想PERは、「現在の株価」を「1株当たり利益(予想)」で除すことで計算できます(予想PER=株価÷1株当たり利益(予想))。1株当たり利益(予想)は決算短信などで確認できます。証券会社(サイト)によっては、予想PERの推移をグラフで確認することが可能です。
以上12個のポイントを挙げましたが、全項目をクリアする銘柄はなかなかありません。よって、総合的に判断してご自身が納得できる銘柄を探してください。
この4月、注目の銘柄は…
それでは、4月に権利付最終日を迎える増配株をご紹介します。次に紹介する銘柄は4月27日(月)が権利付最終日(この日までに株を買えば配当金が貰える)です。
(1)ギフトホールディングス(9279)
会社名では聞き覚えのない方が多いかもしれませんが、ラーメンの「町田商店」と言われればピンとくるのではないでしょうか。「家系ラーメン」として有名です。
中長期の目標として、海外シェア50%で世界一、国内シェア50%で日本一のラーメン屋を目指すとしています。中期の数値目標としては、「2025年度の売上高358億円、営業利益33億円、国内店舗865店・海外店舗36店を、2028年度には売上高630億円、営業利益63億円、国内店舗1194店・海外店舗122店にすること」を掲げています。業績は急成長しています。利益率を確保しにくい飲食業のなかで、営業利益率が10%(3年平均)あることは優秀と言えるでしょう。5年チャートは上昇トレンドです。予想配当利回りは0.57%(4月3日時点、以下同)です。6年連続増配の予想を発表しています。
(2)サトウ食品(2923)
「サトウのごはん」(パックご飯)や、「サトウの切り餅」で有名な食品メーカーです。主に、包装米飯と包装餅の製造・販売をしており、両商品で業界のリーダーです。業績は2022年4月期に売上高を落としましたが、その後回復・成長を見せています。その中でも、利益については成長傾向にあります。5年チャートは、ピークからは下落しているものの、概ね上昇トレンドと言えるでしょう。予想配当利回りは1.04%です。7年連続増配の予想を発表しています。
(3)カナモト(9678)
建機レンタルで売上高国内2位です。独自の店舗拡充に加えてM&Aを継続的に実施することで成長してきました。まだ、海外売上高比率は低いものの海外に24拠点を有しており、成長戦略のひとつとして海外展開の強化を掲げています。国内では、橋梁、トンネル、道路附属物など道路インフラの整備(修繕)ニーズ、データセンターや半導体工場の新設ニーズなどがあり、追い風になるでしょう。
業績は、売上高については成長しており、利益についてはコロナ禍で落としましたが回復・成長していますので、概ね増収増益傾向にあります。5年チャートは上昇トレンドです。予想配当利回りは2.26%です。3年連続増配の予想を発表しています。リーマンショックで赤字となったときも配当を維持して、長期にわたり減配せず累進配当を行っています。
(4)巴工業(6309)
遠心分離機を中心とする分離機器の製造販売と化学工業製品を中心とした先端商品の輸入販売の2つをコア事業とします。メーカー機能と商社機能を併せ持った企業です。遠心分離機で、国内トップメーカーです。化学工業製品では、半導体関連を扱います。業績は増収増益です。5年チャートは上昇トレンドです。予想配当利回りは3.83%です。7年連続増配の予想を発表しています。
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増配株投資をすることで、配当と含み益で二度美味しい投資を目指してみませんか。
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