アンコールでメンバーに囲まれ笑顔を見せる向井地美音(中央)=撮影・堀内翔

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 AKB48が3日、東京・国立代々木競技場第一体育館で、向井地美音(28)の卒業コンサート「〜私の夢は、AKB48〜」を開催した。AKB48グループ3代目総監督を務め、シングルではセンターも経験。グループに欠かせない存在となった向井地の卒コンにふさわしく、OGまでを巻き込んだ盛大なステージで35曲以上を披露。在籍13年間の感謝を伝えた。4月30日のAKB48劇場での卒業公演を最後に第2のステージへ旅立つ。

 赤とピンク色のペンライトで染め上げられた会場を見渡すと、万感の思いがあふれた。「苦しい時期があったからこそ今大きなステージに立ってファンの熱いコールを聞けている」。誰よりもAKB48を愛し、最後は涙を流した。

 制服姿で登場し「大声ダイヤモンド」や「希望的リフレイン」など人気曲を次々と披露。高橋みなみ、小嶋陽菜、峯岸みなみの3人による「ノースリーブス」もゲストで駆けつけた。

 「RIVER」のかけ声「AKB〜!」の部分を初代・高橋、3代目・向井地、4代目・倉野尾成美という歴代総監督3人で叫ぶと会場は大熱狂。さらに、心を許す仲間でOGの村山彩希、茂木忍、岡田奈々との「ゆうなぁもぎおん」も復活させ、まさに自身とグループの歴史を表現した。

 総監督を担った19年4月から24年3月の期間は、グループとしても苦しい時期。紅白歌合戦への出場が途切れ、冠番組も終了。さらにコロナ禍などで人気に陰りが見え始めた。

 黄金期を見て憧れた向井地は「いろんな歴史を止めてしまって自信がなくなった」と苦悩を明かしたこともあった。総合プロデューサー・秋元康氏から送られた卒業ソングも「向かい風」。それでも2代目総監督の横山由依からは「大変な時期に総監督を引き継いでくれてありがとう」と感謝され、誰もが認める苦しい時期を耐え抜き、グループを守った。「AKB48は私の人生の全てでした。ここまで頑張ってよかった。幸せです」と後悔はなかった。

 アンコールではセンターの楽曲「翼はいらない」を熱唱。この日、3時間以上かけて披露された全37曲で休むことなくステージに立ち続けた。「全てをやりきりました。AKB48は私の青春です。これからも見守っていきます」と形を変えてもグループを愛し続ける。

 ◇向井地美音(むかいち・みおん)1998年1月29日生まれ。埼玉県出身。13年1月に15期生オーディションに合格して加入。14年の38枚目シングル「希望的リフレイン」で初選抜入り。16年3月発売の44枚目シングル「翼はいらない」で初センター。18年3月に行われた「AKB48グループ センター試験」で1位。19年4月から24年3月16日までAKB48グループ3代目総監督。愛称は「みーおん」。身長150センチ。血液型O。

▼AKB48・向井地美音の歩み

 06年1月 子役としてフジテレビ系ドラマ「アンフェア」出演

 13年1月 AKB48第15期生オーディションに合格

 14年2月 正規メンバーとしてチーム4への昇格発表

 同11月 38枚目シングル「希望的リフレイン」で初のシングル表題曲選抜メンバー入り

 15年9月 映画「アンフェア the end」出演

 16年3月 44枚目シングル「翼はいらない」で表題曲の初センター

 同6月 「AKB48 45thシングル 選抜総選挙」で13位となり選抜メンバー入り

 18年6月 「AKB48 53rdシングル 世界選抜総選挙」では13位

 同12月 「劇場13周年特別記念公演」で横山由依から次期(3代目)AKB48グループ総監督に指名される

 19年4月 総監督に就任

 23年7月 初のソロ写真集「胸騒ぎの正体」発売

 24年3月 総監督を倉野尾成美に引き継ぎ、退任

 25年12月 AKB48劇場での「ここからだ」公演で卒業を発表