石川県能美市の職員が2025年10月、上司からのパワハラを苦に自殺した問題で、井出市長が31日記者会見し、自らもパワハラの指摘を受けたことを明らかにしました。

自殺した職員の遺族は北陸放送の取材に対し「風通しの良い職場になることを願うだけです」とコメントしています。

能美市の総務部に所属していた職員は、上司から「残業三兄弟」と呼ばれるなどのパワーハラスメントを受け、2025年10月に自殺しました。

井出敏朗市長は自らを座長とする委員会を立ち上げ、31日、再発防止策を発表しました。

今後、専門のカウンセラーからなる外部の相談窓口を設置するほか、外部委託やデジタル技術の活用で残業を減らすことにしています。

能美市・井出敏朗市長「大変申し訳なく思っている。今後しっかりと対策を取っていかなければならないという思いを強くしている」

複数の職員「市長からハラスメント」の指摘も

職員を対象にしたアンケート調査では、およそ4分の1の職員がハラスメントで悩んでいると回答したほか、井出市長に対しても複数の職員からハラスメントの指摘があったということです。

能美市・井出敏朗市長「私もそういったことがないよう注意しながら対応してきたつもり。そういった指摘があったことを真摯に受け止め対応していかなければならない」

亡くなった職員の遺族は北陸放送の取材に対し「優しい、まじめな子だった。とても気を遣う子で私たちも気づいてやれなかった」と家族の死を悔やみました。

市の再発防止策については「息子の死は残念だが、これをきっかけに風通しの良い職場になっていくことを願うだけです」とコメントしています。