アメリカ代表のスーパースター、プリシック。(C)Getty Images

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 通常ありえない、異様な光景が広がった。

 現地3月28日に開催された国際親善試合で、アメリカは自国のメルセデス・ベンツ・スタジアムでベルギー代表と対戦。2−5で敗れた。

 この一戦において、アメリカは白赤の斜めストライプのホームユニホーム、ベルギーは淡い青にピンクが入った白系のアウェーユニホームを着用。互いのチームを色で判別しづらい状況が発生した。アメリカは後ろの背番号部分はストライプが入っておらず、白だけということが事態をより複雑にした。

 米メディア『ESPN』によれば、アメリカ屈指の逸材クリスチャン・プリシック(ミラン)は「言い訳にするつもりは全くない。両チームとも同じ条件だからだ」と、それが敗因ではないと強調しつつ、こう考えを示した。

「ありえない出来事だ。少し奇妙だった。難しいんだ。ボールを受けて顔を上げると、なかなか目標を定められない。僕らはシャツの色を頼りにするしかないんだ。そういうものだ。だから色が非常に似ていると、本当に難しくなる」
 
 全員が試合前のウォームアップ用ジャージを脱ぐまで、問題に気付かなかったようだ。

「みんな少しショックを受けていたよ」

 チームメイトのウェストン・マッケニー(ユベントス)も同じ意見だ。

「この試合の言い訳にするつもりは一切ないが、確かに少し難しかった。どちらのチームか素早く判断しようとすると、ほとんど五分五分のような状況だった。だから、判断をする前に、ボールをより長く持つ必要があったかもしれない」

 色被りは防げなかったのか。『ESPN』は次のような説明を加えている。

「アメリカサッカー連盟の担当者はESPNに対し、試合前にユニホームの色の競合がないかを確認するため、複数段階のプロセスが実施されたと説明した。このプロセスには、アメリカがユニホームを選択した上でベルギー側に色が被らないよう求めること、両チームのユニホーム写真を審判に送付すること、ユニホーム確認のための会議、そして試合当日の審判による再確認が含まれていた。審判が色の競合に問題があると指摘したことは一度もなかった」

 クオリティの低下を生み、誰にとってもメリットがない。アメリカが開催国の1つとして行われる北中米ワールドカップでは、絶対に避けたいところだ。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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