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ジェームズ・キャメロン監督による巨大シリーズ最新作『アバター:ファイヤー・アンド・アッシュ』が公開中だ。衛星パンドラを舞台に、ナヴィ族と人間の激しいドラマを描く。感動的な家族ドラマや、最新技術による高い没入感を誇る3D映像が魅力だ。

この最新作には海外のレビューで、「危険な官能性」()「とてもセクシー、魅力的」 ()と呼ばれるキャラクターが登場する。アッシュ族を率いる、ヴァランという女性だ。

劇中では、ヴァランが悪役のマイルズ・クオリッチ(スティーヴン・ラング)に性的に接触するようなシーンもある。ジェームズ・キャメロン監督はこの場面について、カットの危機を断固拒否したこだわりを米に語っている。

この記事には、『アバター:ファイヤー・アンド・アッシュ』のネタバレが含まれています。

この記事には、『アバター:ファイヤー・アンド・アッシュ』のネタバレが含まれています。

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『アバター:ファイヤー・アンド・アッシュ』では、炎を操る攻撃的なアッシュ族が登場。リーダーであるヴァランは、スカイ・ピープル(地球人)の保有する武器を入手するため、マイルズ・クオリッチ(スティーヴン・ラング)に接触する。

ヴァランはクオリッチをテント内へと誘い、密室で幻覚剤を吸わせ、ナイフでその胸を官能的なタッチで切り裂く。続くシーンでは、ヴァランとクオリッチが性交渉を行ったような描写も挟まれる。

『アバター』らしからぬ(?)性的な仄めかしを帯びたこのシーンについて、キャメロンは 「次に何が起こるのか予想できない。二人とも魅力的なキャラクターで、彼女はあのシーンで魅惑の存在感を放っている。“魅惑の存在感”という言葉がいつも頭に浮かぶんです」と手応え。次のように続けている。

「あのシーンは、執筆した時点ではどういうものになるのか、自分でもはっきりわかっていませんでした。そして気づいたのは、これは二重の誘惑だということ。彼は彼女に自分の望むことをさせるためにそこにいる。すると今度は、彼女が彼を手のひらで転がしているように見える。しかしそこには、彼にもずっと計画があり、それがうまくいくのです。だから脚本家の立場として、あのシーンの心理的な力学に満足しています。」

この異色シーン、完成版の3時間15分の長さまで編集される際に半分にまでカットされそうになったという。しかしキャメロンは「おい、みんな失業するぞ。戻せ。セリフも全部だ」と断固拒否し、このトリッピーな性的シーンを死守したのだという。

ちなみに、怒れるアッシュ族の長ヴァランを演じたのは、あの喜劇王チャーリー・チャップリンの孫娘であるウーナ・チャップリン。彼女がこのシーンをオーディションで演じた際、キャメロンは「性的なものがあり、支配的な真理もあり、そして激しい怒りもあった」と高く評価し、起用となった。

このシーンを撮影したチャップリンは、自分の演技が十分ではなかったのではと数ヶ月にわたって心配しており、キャメロンに自ら再撮影を依頼したという。「あのシーンはすごく重要で、彼女のオリジンのすべてが詰まっていますから。彼女のトラウマやキャラクターの回復力を、物語にふさわしい形で表現したかったんです」とチャップリン。意を決してキャメロンにやり直しを申し出ると、「見せたいものがある」と上映室へ連れて行かれたそう。そこでキャメロンは該当シーンを上映し、「僕のお気に入りなんだ」と告げて安心させたそうだ。

『アバター:ファイヤー・アンド・アッシュ』は上映中。

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