電気料金高騰を防ぐため、マレーシアの国営電力会社テナガ・ナショナル・ベルハド(TNB)は違法な仮想通貨マイニングの取り締まりを行っています。報告によると、この5年間で違法マイニングにより失った電力は45億7000万リンギット(約1740億円)分に上るとのことです。

Malaysia's Tenaga Nasional incurs losses of more than $1 billion from crypto power theft | Reuters

https://www.reuters.com/sustainability/boards-policy-regulation/malaysias-tenaga-nasional-incurs-losses-more-than-1-billion-crypto-power-theft-2025-11-19/



Malaysia uncovers $1 billion in power theft losses from illegal crypto mining | The Block

https://www.theblock.co/post/379443/malaysia-power-theft-crypto-mining



マレーシアでは、仮想通貨のマイニングそのものを規制する法律はありませんが、メーターの改竄や回避手段の利用は電力供給法で禁じられています。

TNBは、2020年から2025年8月にかけてビットコインやその他の仮想通貨のマイニングを違法な手段を利用して行っている施設13万827カ所を特定したとのこと。この違法マイニングによって生じた損失は45億7000万リンギットに上ります。

エネルギー移行・水資源転換省によれば、TNBは省や警察、通信規制当局、反贈収賄当局などによる共同作戦で、違法マイニング業者の設備を押収したとのこと。

TNBは違法マイニング問題に対処するため、マイニング関連の電気盗難に関与した疑いのある施設の所有者および利用者の完全な記録を保存するデータベースを構築したそうです。

なお、違法マイニングの検出事例は2018年は610件でしたが、2020年以降急増し、2024年時点で4倍の2397件にまで増加しています。