スタジアム外で大行進し、スタンドで巨大フラッグを掲げたインドネシアサポーターたち。写真:梅月智史(サッカーダイジェスト写真部)

写真拡大

[北中米W杯アジア最終予選]日本 6−0 インドネシア/6月10日/市立吹田サッカースタジアム

 日本代表は6月10日、インドネシアに6−0で大勝した。大阪がゴールラッシュに沸いたこの日、森保ジャパンの得点力とともに非常に印象的だったのが、アウェーサポーターの熱量だ。ゴール裏を占めるほどの大応援団が力強く後押しした。

「試合前から、(自分たちが)ホームと思えないような相手のサポーターの声量だったので。それも含めてすごく楽しめたゲームでしたね」

 これは守護神の大迫敬介に、相手サポーターの声援に関して尋ねた際に飛び出した発言だ。ゴールを守るなかで、相当な迫力を感じたようだ。

 振り返れば、キックオフの数時間前からお祭り騒ぎだった。16時半頃、最寄りの万博記念公園駅からスタジアムに向かう道中で、インドネシア代表のチームカラーである赤で揃え、大行進する集団に遭遇した。決戦の地が近付くにすれ、その人数は増えていった。男性で占められているわけではなく、女性も比較的多く参戦していた。

 太鼓を叩き、大合唱。その様子はまさに、大迫が言うようにアウェー側のそれではなく、もはやホームの勢いを擁していた。
【画像】日本代表のインドネシア戦出場16選手&監督の採点・寸評を一挙紹介! 4人が7点台の高評価! MOMは別格だった15番
 これだけの大集団であれば、威圧感から恐怖を覚えても不思議ではないが、国民性なのか、かなりフレンドリーだったのも印象的だ。日本人に対して「行列に入っちゃえよ!」と手招きする一幕もあった。

 それにスタンドでは、日本をリスペクトし、富士山や東京タワーなどの名所を描いた超巨大なフラッグが掲げられた。

 日本サッカー協会の宮本恒靖会長は試合後、「サッカー熱はアウェーのインドネシア戦でも感じました。インドネシアとはMOU(連携の取り決め)も結んでいるので、そういう意味で、インドネシアはプレーオフに回りますけど、例えば本大会に出たりする時に良い連携でワールドカップに向けて盛り上げられたなと思います」と語った。

 やはりインドネシアのサッカー熱はものすごい。そしてとにかく、ファン・サポーターが楽しんでいる。代表チームは今後、88年ぶりのワールドカップ出場を懸けてプレーオフ(中立地で10月8〜10月14日に開催)に回るなか、共に成し遂げる更なる躍進に期待したい。

取材・文●有園僚真(サッカーダイジェストWeb編集部)