この記事をまとめると

タクシーの運賃は各運輸局が地域ごとに決めている

■運賃だけでなく深夜・早朝の割増料金や高速道路代などが別途で加算される

タクシーアプリを使えば事前にタクシー料金を調べることもできる

タクシー料金は誰が決めている?

 タクシーの運賃・料金は、どのようにして決められているのでしょうか。この記事では、タクシーの運賃や料金の決め方、タクシー運賃・料金の違い、運賃・料金の調べ方について解説します。

タクシーの運賃は法律によって決められている

 タクシーの運賃は、法律によって定められており、各運輸局が各地域の運賃を決めています。よって、事業者が勝手に金額を変えることができません。また、タクシードライバーに運賃が値上がっていることについて責めたり、割引を求めたりしても、応じることは不可能です。

 ただし、初乗り運賃や距離・時間に応じて加算される運賃は、各地域によって異なります。

 主な地域の初乗り運賃・加算運賃は次のとおりです。

 【東京都:特別区・武三地区(普通車上限運賃)】
・初乗り運賃:500円(1.096km)
・加算運賃(距離制運賃):100円(255m)
・時間距離併用運賃:100円(1分35秒)

 【神奈川県:京浜地区(普通車上限運賃)】
・初乗り運賃:500円(1.091km)
・加算運賃(距離制運賃):100円(239m)
・時間距離併用運賃:100円(1分30秒)

 【大阪府:大阪地域(普通車上限運賃)】
・初乗り運賃:600円(1.3km)
・加算運賃(距離制運賃):100円(260m)
・時間距離併用運賃:100円(1分35秒)

 【京都府:京都市地域(普通車上限運賃)】
・初乗り運賃:500円(1.0km)
・加算運賃(距離制運賃):100円(279m)
・時間距離併用運賃:100円(1分45秒)

 【沖縄県:沖縄県本島地域(普通車上限運賃)】
・初乗り運賃:600円(1.75km)
・加算運賃(距離制運賃):100円(400m)
・時間距離併用運賃:100円(2分25秒)

 上記の一部地域の初乗り運賃・加算運賃・時間距離併用制運賃からもわかるように、初乗り運賃および距離、加算運賃・時間距離併用制運賃の距離・時間はそれぞれ異なります。

 そのため、地域によってタクシーのメーターが上がるタイミングは異なるのです。

じつは運賃以外にも費用が発生

初乗り運賃・距離制運賃・時間距離併用運賃とは?

 初乗り運賃・距離制運賃・時間距離併用運賃について簡単に紹介します。

・初乗り運賃:タクシーを利用するときに必ずかかる運賃

・距離制運賃:走行距離に応じて加算される運賃

・時間距離併用運賃:⾛⾏距離と拘束時間を加味した加算制度。走行速度時速10km以下での走行やタクシーを一定時間待機させたときに加算されます

 そのほかにも、時間制運賃もあります。時間制運賃は、拘束時間に応じて加算される運賃です。

運賃以外の「料金」とは?

 タクシーの料金には、運賃のほかに「料金」があります。この「料金」とは運賃以外にかかる金額のことです。

 たとえば、深夜や早朝の割増料金、迎車料金、予約料金、高速道路代などが料金となります。

タクシー料金を知りたいときはアプリを有効に活用しよう

 タクシーを利用するときに、運賃・料金の目安を事前に知りたいという方も多いのではないでしょうか。

 タクシーの運賃・料金を自分で計算することもできますが時間や手間がかかります。このようなときに便利なのが、タクシーアプリやマップアプリです。

 タクシーアプリでは、おおよその運賃・料金の目安を知ることができます。また、マップアプリでもおおよその目安となるタクシー運賃・料金、所要時間を調べることができます。

 タクシーを利用するときに、あらかじめ運賃や料金を知りたいときは、タクシーアプリやマップアプリを有効に活用しましょう。