Nパフォーマンスとは? ヒョンデ・アイオニック5 N スポーツEVのベンチマークへ
ドリキンもびっくり?
「ドリフトできるEVを運転するのは初めて!」とヒョンデNブランドが制作したインプレッションムービーで語ったのは、世界的に有名な日本人レーシングドライバーであり「ドリフトキング」の異名をもつ土屋圭市氏。
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「一番驚いたのは俊敏性です。ドライビングがとても楽しく『遊び心のあるクルマを作っているんだな』と、ヒョンデに対する印象が変わりました」とコメントした。

ヒョンデ・アイオニック5 N
また、アイオニック5 Nを初期の段階で試乗したドライバーは、日常の運転における実用性とエキサイティングなサーキットでの走行性能をシームレスに融合させた点を高く評価し、エンジンサウンドやドライバー・エンゲージメントなどモータースポーツ由来の特徴を電気自動車の運転体験にもたらしている点を賞賛しているという。
ヒョンデNブランド初のEVは、同社の電動化グローバル・モジュラー・プラットフォームに加え、モータースポーツで培われた技術を電動化した「ローリングラボ」プロジェクトを通じて磨きあげたテクノロジーを活用していると語る。
新型車は「コーナー・ラスカル」/「レーストラック・ケイパビリティ」/「エブリディ・スポーツカー」からなる3つの柱を通じて、Nパフォーマンスの本質を体現し、最先端テクノロジーを駆使することでサーキット走行をも可能にする、ドライバー中心で運転が楽しい高性能EVの新時代を切り拓くと発表された。
デュアルモーターAWDとWRCにインスパイアされたハンドリングが支える「コーナー・ラスカル」の実力
アイオニック5 Nは、印象的な「コーナー・ラスカル」機能により、ドライビングを新たなレベルに引き上げるという。ボディ構造はもちろん、ステアリングやペダルシステムの強化により、スリリングなドライビング体験を求めるドライバーにとって、ダイナミックかつ魅力的なクルマに仕上がったと語る。
「N R-MDPS」システムにより強化されたステアリングコラムは、正確なコントロール性能を提供。ステアリングコラムの剛性が高まったことで、ステアリングレスポンスとそのフィードバックを向上させた。「N R-MDPS」システムは、より高いステアリング・ギア比と強化されたトルクフィードバックによってファインチューンされており、ダイレクトかつドライバーが対話をしやすいステアリングフィールを実現するという。

ヒョンデ・アイオニック5 N
さらにボディ構造には、溶接ポイントが42ヵ所追加され、接着剤の使用量も増してボディ剛性が高められた。電気モーターとバッテリーのマウントは、より強靭な電気モーターのトルクに耐えられるよう強化され、フロントおよびリアのサブフレームには横方向の剛性を高め、優れたハンドリングを提供すると語る。このほか、電気モーターのトルクに耐えられるよう、WRCマシンにインスパイアされたドライブアクスルを前後に組み込んでいる。
Nペダル・ソフトウェアは、ターンイン時の挙動とスロットル感度を向上させ、内燃エンジンに近い特性を模倣しながら、応答性の高いハンドリングを重視している。
Nドリフトオプティマイザーは、リアルタイム制御によってドリフトアングルを維持し、トルクキック・ドリフト機能は、クラッチキック動作をシミュレートして即座にドリフトを開始させる。Nトルク・ディストリビューション・システムは、フロントとリアのトルク配分を11段階で調整でき、コーナリング性能を最適化する。
リアアクスルの電子制御リミテッドスリップディファレンシャルは、コーナリング性能/アジリティ/コントロール性を高めるのに役立つと語る。
アイオニック5 Nは21インチの鍛造アルミホイールを履き、バネ下重量を軽減し全体的なパフォーマンスを向上させた。さらにホイールセンサーを追加/サスペンションダンパーを大型化/専用チューニングを施し、アップグレードしたことで電子制御サスペンションのトータルでの性能を引き上げ、快適かつダイナミックな乗り心地を実現したとヒョンデは語った。
改良されたパワーエレクトロニクス/強化されたバッテリー冷却/ N回生ブレーキにより「レーストラック・ケイパビリティ」を実現
アイオニック5 Nは、様々な技術革新により高性能電気自動車として「レーストラック・ケイパビリティ」が際立ったとヒョンデは発表した。
すべては、ドライバーに究極のサーキット走行体験を提供するために設計された。心臓部は毎分2万1000回転という驚異的な回転数を誇るハイパワー電気モーター2つが搭載される。これらの電気モーターは、最高出力650psという圧倒的なパワーを発揮する。

ヒョンデ・アイオニック5 N
このパフォーマンスをさらにスリリングなものにしているのが「Nグリン・ブースト」機能で10秒間、段階的にパワーをブーストし加速と興奮を高めるという。素早くパワフルな発進を実現するため、アイオニック5Nはトラクション・レベルを3段階に可能な「Nローンチ・コントロール」を搭載したことにより、ドライバーは常に理想的なスタートダッシュを切ることが可能という。
またサーキットでのパフォーマンスをさらに高めるため、ラップごとのバッテリー消費量を自動的に計算するシステム、トラック SOC(充電状態)を導入した。サーキット走行中、車両のパフォーマンスを監視・管理する必要があるドライバーにとっては貴重なツールだ。
ピーク時の電力効率を維持するため、アイオニック5 Nは高度なバッテリー熱管理を採用したという。過度の熱による出力劣化に耐えるように設計され、冷却エリアの拡大/モーターオイルクーラーの改良/バッテリー冷却器などを備えたシステムとなった。また、バッテリーと電気モーター用に独立した冷却ラジエーターを追加することで、過酷なサーキット走行条件下でも性能劣化が起こりにくくなったとヒョンデは語る。
車両のエネルギー使用量を細かく調整したいドライバーのために、Nレース機能も備えた。ボタン操作ひとつでドライバーはフルパワーの発揮を優先する「スプリント」モードと、ピークパワーを制限することでサーキットでの走行距離を伸ばす「エンデュランス」モードのいずれかを選択でき、正確なエネルギー管理と状況に応じた理想的なパフォーマンスを発揮することを可能とした。
また、サーキット走行へ対応する優れたブレーキ性能を実現するために、Nチューンド・ブレーキを採用した。4ピストンモノブロックキャリパーには、400mmのフロントディスクと360mmのリアディスクを組み合わせる。
これらコンポーネントには軽量素材が採用されるほか、空気を整流してブレーキの冷却効率を高める。通常は効率化のために利用される回生ブレーキシステムだが、Nブレーキ・リジェンはブレーキ性能を高めるために再構築された。
回生ブレーキが主な制動力を発揮し、機械式ブレーキは必要に応じて補助的に作動させることでサーキットにおける耐久性を確保し、最大0.6Gという減速力を誇り、制動力において新しい基準を打ち立てたという。
「エブリディ・スポーツカー」ダイナミックでエモーションを捕らえるドライビング体験を提供
「エブリディ・スポーツカー」として設計されたアイオニック5 N は、とにかく運転が楽しい電気自動車だとヒュンダイは説明する。それらはドライバーの運転体験を向上させるために設計された様々な技術革新によって実現したという。
重要な機能は、パワー供給を正確に制御し、ギアシフトを模倣するN eシフトだ。この機能は、内燃式エンジンを搭載したNブランド車に搭載されている8速デュアル・クラッチ・トランスミッションの感覚を忠実に再現し、よりインタラクティブなドライビング体験を生み出すと語る。

ヒョンデ・アイオニック5 N
ドライビング・エクスペリエンスをさらに高めるため、Nアクティブ・サウンド+が搭載され、N eシフトを補完する未来的なEVサウンドに加え、内燃エンジンのようなエンジン音や排気音を提供する。聴覚要素の組み合わせにより、全体的なドライビング・エクスペリエンスに厚みが加わるという。
同車の特徴は、Nアクティブサウンド+によって3つの異なるサウンドテーマを提供することだとヒョンデは同時に語り「イグニッション」はNの2.0Tエンジンサウンドを模倣し「エボリューション」はハイパフォーマンスサウンドを、そして「スーパーソニック」は戦闘機の音にインスパイアされたコーナリング中の可変音量を提供するという。
これらのサウンドテーマは、ドライビング・エクスペリエンスをより魅力的なものにするだけでなく、ドライバーが聴覚体験をパーソナライズすることを可能にした。
ヨーロッパのドライバー向けには、Nロードセンスと呼ばれる機能を提供し、このシステムは二重カーブの道路標識を検出すると、自動的にNモードの作動を推奨する。これにより道路状況に合わせて車両の設定が最適化され、よりダイナミックでエンゲージングなドライビング・エクスペリエンスが提供されるという。
加えてV2L機能を有しており、車両の電源がオフになっている場合でも、高電圧バッテリーに蓄えられた電力を使用して、様々なデバイスを充電したり電力供給したりすることが可能だ。アイオニック5Nは走行だけでなく、動力源として多様な用途に使用できる実用性も兼ね備えており、様々な技術革新により、ユーザーに卓越したインタラクティブなドライビング・エクスペリエンスを提供するという。
スポーティさとサーキット走行のポテンシャルを際立たせる、パフォーマンス向上デザインアイオニック5 Nのエクステリア
には、パフォーマンスの高さとサーキット走行におけるポテンシャルを予感させるデザイン要素とプロポーションの変更が施されたとヒョンデはアナウンスする。
標準のアイオニック5とは一線を画した、スポーティさを強調している。標準のモデルと比較すると車高は20mm低く、車幅は大径タイヤに合わせて50mm広く、全長は80mm長くなった。フロントマスク(Nマスク)内のグラフィック・フェイシアには、冷却効果を高める機能的なメッシュ/エアカーテン/エアフラップが組み込まれている。リップスポイラーは、車両の低いスタンスとパフォーマンス志向のデザインを際立たせる。

ヒョンデ・アイオニック5 N
ブラックのフロントバンパーに施された「ルミナスオレンジ」のアクセントは、サイドスカートにも続いており、サーキットにふさわしい外観に貢献する。
21インチの鍛造アルミホイールには、275/35R21サイズのピレリPゼロが装着され、専用のウイングタイプスポイラーとリアディフューザーが空気の流れをコントロールし、空力性能を最適化する。リアハッチには、チェッカーフラッグのリフレクターグラフィックが施されたN専用のブラックバンパーカバーとリアウィンドウ・ワイパーを装備し、実用性を高めた。
インテリア
Nシリーズの特徴的なデザイン要素をシームレスに統合し、サーキット走行に適したスタイルと機能性を兼ね備えた。Nステアリング・ホイールは新デザインで、初めて「N」のロゴが目立つようになったという。
このステアリング・ホイールにはNボタンが装備され、ドライバーは好みのドライブ・モードを選択したり、組み合わせをカスタマイズしたり、自分だけのドライビング・エクスペリエンスを満喫することが可能だ。
Nグリン・ブースト・ボタンは、加速とドライビングの楽しさを最大化するためのボタンであり、配置が最適化されたパドルは、N eシフトとNペダルの機能を作動させる。センターコンソールはサーキット走行用に最適化され、ニーパッドやすね当てが装備された。USB Cポート/ワイヤレス充電/カップホルダーなど日常的な設備も充実。強化ボルスター付きのNシートは、コーナリング時や横方向への加速時に乗員の身体をサポートするという。
着座位置が低められたシートは、ハイパフォーマンスなドライバビリティを求める顧客にとって理想的なものであり、Nのエンブレムがフロントシート/リアシートの両方にあしらわれ、フロントにはウェルカムライティングが設置される。2トーンカラーのデザインテーマはリアシートにも及んでおり、まとまりのあるインテリアを実現したという。
インテリアは、ドアシルプレート/メタルペダル/フットレストにチェッカーフラッグをあしらい、サーキットにインスパイアされたデザインで統一されている。
またリサイクル可能なペープレット・ドア装飾ガーニッシュ/サトウキビから作られたBIO PET 糸/ペットボトルから作られたリサイクルPET 糸/サトウキビから作られたBIO TPO/エコ加工レザー/リサイクルタイヤ用顔料塗料/リサイクルされたポリアルカンタラ・シートカバークロスなど、サステナブルな素材がインテリアの随所に取り入れられている。
インテリアのサステナビリティを高めるだけでなく、サーキットにインスパイアされた全体的なデザインとキャビンの機能性を高めた結果だとヒョンデは表現した。
