プロ4年目の20年には、鹿島アントラーズへステップアップする。しかし、定位置をつかみ取ることはできない。翌21年もチーム内の序列を変えられず、東京五輪のメンバー入りを逃した。

 21年8月には、湘南に期限付きで復帰した。3バックの左センターバックと左ウイングバックで起用され、プレータイムを少しずつ確保していく。

 今シーズンは開幕スタメンこそ逃したものの、4月10日の8節から先発に定着した。鹿島で失っていたゲーム体力とゲーム感覚を取り戻せば、攻守にアグレッシブかつダイナミックなプレースタイルは目を引く。代表復帰は驚きでなかった。

 森保監督指揮下のチームでは、長友佑都が左SBの序列で最上位にあり、中山雄太がバックアップを担ってきた。先の6月シリーズでは、伊藤洋輝が代表デビューを果たした。日本代表の歴史で初めてと言っていいぐらいに、左SBの候補が充実している。

 カタールW杯は登録メンバーが26人となったが、DFは各ポジションふたりが基本だろう。左SBではすでに3人が競争を繰り広げており、杉岡は厳しい立場だ。それでも、サイドバックとしての攻撃力は、中山と伊藤を上回る。ポリバレント差でも劣らない。

 杉岡がコパ・アメリカ以来の国際舞台で、分かりやすい結果を残すことができれば──カタールヘの道が開けてくる、と思うのだ。