カフェにはない、ノスタルジーを帯びた日本の「喫茶店」の魅力=中国メディア
記事は、日々の生活を送っていると、スマート時代の新しい事物の恩恵を受けつつ、「古いもの」に憧れを抱くといういささか矛盾した感情が芽生えるとした上で、古き良き雰囲気に満ち溢れた日本の「純喫茶」について紹介している。
まず、純喫茶は昭和の時代に隆盛を極めたものの、1990年代後半にスターバックス・コーヒーが日本進出するなど、チェーン経営のカフェが若者の間で浸透し、人気を集めるようになると、純喫茶は大きな打撃を受け、店舗数が年々減少していったと伝えた。
その一方で「実のところ、純喫茶とカフェは完全に同じ性質の競争相手というわけではないのだ」と指摘。純喫茶は各店舗にそれぞれ独自の雰囲気があり、店内の机や椅子、設えは流行に沿ったものではないものの、その分主人の好みや個性がはっきりと現れるとした。そして、仄暗い照明の中、店主がカウンターの前で悠々とコーヒーを入れつつ常連客と会話を交わし、コーヒーの香りが漂う客席では本を呼んだり新聞を見たり、おしゃべりをしたりとそれぞれの客が思い思いの過ごし方をしていると説明。「純喫茶が好きな人は、こういう人情味を求めているのだ」と評している。
また、多くの純喫茶では長年ハンドドリップ式やサイフォン式の手法を頑なに守っており、純喫茶を愛する人びとも新しい商品の登場を待ち望むことなく、いつも変わらない店の雰囲気を楽しみ、安らぎを得ているのだとしたほか、何度も通ううちに常連客となり、やがては「何も言わなくてもマスターから心情を察してもらえる」域に達することが何よりの楽しみなのであると伝えた。
記事は、ハイペースで日々が繰り広げられる現代社会において、主人から客人までが「急がず緩すぎず」時間を過ごす純喫茶のような空間は確かに必要だとし、「このような場所でリラックスすることで、現実の中で引き続き戦っていく勇気やエナジーが得られる。これこそ、純喫茶の魅力なのである」との考えを示した。(編集担当:今関忠馬)(イメージ写真提供:123RF)
