吉田麻也(提供:日本サッカー協会)

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日本代表は12日、オーストリアでの合宿4日目を迎えた。この日は、キャプテンの吉田麻也がオンラインで報道陣の質問に答えた。

11月のパナマ戦、メキシコ戦に挑むにあたり、吉田は目標をこう語った。

「まずは2試合、いい試合をして勝ちたいです。それが大前提です。次のシリーズが予選になることを願ってますし、11月から3月まで期間が空くので、できる限りいいものを作り上げて、形を作っていい状態で3月に臨まなければなりません」

そして懸念があるという。

「最後に一番僕として危惧しているのは、前回2試合いい試合をして、そこに慢心なり油断が生じないように、気をもう一度引き締めて、もう一回このシリーズでいいパフォーマンスを出さなければいけないと思っています」

長期的視野に立つと、さらに不安材料もありそうだ。2022年カタールワールドカップまで残り2年。今年は新型コロナウイルスの影響で10カ月日本代表としての活動ができなかった。これまで2回のワールドカップを経験している吉田は、チーム作りの遅れについてどう感じているのか。

そう聞かれると、吉田は明るく話し始めた。

「活動の回数が減ってしまって積み上げられる回数が減ってしまったのは事実ですが、意外にこういう難しい状況下でこそ成長できることもあると僕はポジティブに捉えています」

「このチームはアジアカップで最後の最後、うまくいかなくてタイトルが取れなかったり、劣悪な環境でトレーニングに挑まなければいけなかったり、今回、こういう新型コロナウイルスの影響があったりと、なかなかスムーズにことが進まない中でもチームが成り立っていると思います」

「こういう状況でこそ選手として本当に能力が試されるし、追い込まれてこそいい緊張感の中で成長できるのではないかと思っていて、あまり悲観してはいません」

落ち着いた答えは自信に満ちていた。主将としての姿がすっかり板に付いた吉田が、今後もチームを引っ張ってくれるはずだ。


【取材・文:森雅史/日本蹴球合同会社】