バルサの大黒柱としての役割を担ったメッシの言動が話題を呼んでいる。 (C) Getty Images

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 物静かなキャプテンが放った一言が脚光を浴びている。

 現地時間8月8日に行なわれたチャンピオンズ・リーグ(CL)のラウンド・オブ16第2レグで、ナポリをホームに迎えたバルセロナは3-1で勝利。アグリゲートスコア4-2で、13シーズン連続のベスト8進出を決めた。

 この試合で、特大のインパクトを残したのは、バルサの主将リオネル・メッシだった。

 メッシが魅せたのは、1-0で迎えた23分だ。対峙したロレンツォ・インシーニェとマリオ・ルイの間をすり抜け、さらにカバーリングに入ったカリドゥ・クリバリに倒されながらも突破。最後もゴール前を固めるディエゴ・デンメとコスタス・マノラスの間を射抜いた。
 
 圧巻のゴールでエースとしての役割を担ったメッシは、ピッチ外では主将の重責も果たしていた。3-1で迎えたハーフタイム明け、ロッカールームから出てきたチームメイトたちを止めたナンバー10は、次の言葉を送ったのである。

「力強く始めるぞ。僕らは間抜けなやつになんかなっちゃダメだ。2点リードしているんだ。落ち着いていこう」

 普段は寡黙な男が見せた堂々たる振る舞いには、スペイン・メディアも反応。全国紙『Marca』が、「メッシの叫びがチームを冷静にし、勝利を呼び込んだ」と伝えれば、同じく有力紙『AS』も「チームが最も必要としていた時に、メッシはキャプテンとして十分な役割を担った」と絶賛した。

 ナポリを打ち破ったバルサは、現地時間8月14日に4強入りをかけてバイエルンと激突する。文字通りの大一番だが、今のメッシの存在は、ドイツ王者にとって、厄介なものとなるに違いない。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部