秋の一大イベント・ハロウィン。今年の10月31日も多くの人が東京・渋谷に集まった。

昨2018年は軽トラの横転をさせるなど暴徒化した参加者の様子が注目を集めたこともあり、今年は厳戒態勢が敷かれていた。

ハロウィンといえば欠かせないのが「仮装」だが、東急百貨店渋谷・本店にはこんな掲示がされていた。


東急百貨店渋谷・本店の掲示(画像はキヨkiyo@kiyo_cruisingさん提供)

「ハロウィーンの 仮装をされた方の 入館はお断りいたします」

投稿したツイッターユーザーのキヨkiyo(@kiyo_cruising)さんによれば、掲示は東急本店の1階入口付近にあったという。渋谷に構えた店で仮装した人の入館をお断りするとは...随分思い切った判断のように感じられる。

ツイッターではこの掲示を見たユーザーから、

「当たり前じゃ!!」
「この看板出しとかないとトイレで着替えたりするんでしょうね」
「去年のトラックの事を思い出したら、賢明な判断だと思った」

といった声が寄せられている。

いったいなぜこのような掲示をしたのか。Jタウンネットは11月1日、東急本店の広報担当者に取材した。

血糊などインパクトの強いメイクに...

担当者によれば、仮装した人の入店を断る掲示は数年前から実施しているという。その理由を聞いてみると、

「トイレの利用状況や、仮装のメイクをご覧になったお客様に、驚かれたというお声を頂きました。血糊のメイクとか、インパクトの強い方もいらっしゃるということで、そういうお声も少しずつ増えてきました」

とのこと。トイレでメイクをする人もおり、血糊など色のついたものが洗面所などに残り、トイレを利用したい人が使いたい時使える状況でなかった...などという意見が寄せられていたそうだ。

この掲示をしたことで大きなトラブルはなかったという。

来年もこのような対応をするかに関しては、その時の状況や区の取り組みを見て判断する。担当者は、

「今回のこと(掲示)に対してもいろいろなご意見が出てくるかもしれませんが、そういったご意見を頂きながら状況に対応していかなければいけないかなと思います」

と話している。