バルサFWスアレス【写真:Getty Images】

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骨肉腫で9歳で亡くなったエンリケ元監督の娘シャナちゃんに捧げるポーズ

 バルセロナのウルグアイ代表FWルイス・スアレスは、現地時間14日のリーガ・エスパニョーラ第4節バレンシア戦(5-2)の後半15分から途中出場で3試合ぶりに戦列復帰を果たすと、早速2ゴールを決める活躍を見せた。

 そして、ゴール後に見せた「Xポーズ」が反響を呼んでいる。スペイン紙「マルカ」が報じた。

 スアレスは今季開幕戦のアスレティック・ビルバオ戦(0-1)で右足を負傷し、途中交代を強いられると、続く2試合を欠場していた。このバレンシア戦が復帰戦となり、16歳FWアンス・ファティとの交代で後半15分からピッチに立っていた。

 すると投入からわずか1分後、スアレスはペナルティーエリアの左手前でブラジル代表MFアルトゥールからのパスを受けると、反転し、一度キックフェイントでタイミングをずらしてから右足でシュート。ボールは左ポストに当たってゴールネットに吸い込まれた。

 そしてこのゴールの直後、スアレスは両手の人差し指を交差させた「X」の形を作り、天を仰いだ。これは先日、骨肉腫で闘病の末にわずか9歳で亡くなったルイス・エンリケ氏の娘シャナ(Xana)ちゃんに捧げるポーズだったとスペイン紙「マルカ」が伝えている。この試合では選手たちは腕に黒の腕章を巻き、キックオフ前には黙祷も行われたが、スアレスはさらにゴールをシャナちゃんへ捧げた。

 マルカ紙は「このウルグアイ人とカンプ・ノウのすべての人がルイス・エンリケとその家族への愛情とサポートを示した」とも報じている。

 2017年までバルセロナを率いたエンリケ氏を思うスアレスの行動には、カンプ・ノウへ駆けつけたファンのみならず、試合を見ていた多くのファンにも感銘を与えたはずだ。(Football ZONE web編集部)