ドルトムントでも出番を失っている香川は、スペインのクラブへ移籍を希望しているようだ。 (C) Getty Images

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 12月12日、来年1月に開幕するアジアカップ2019に臨む日本代表メンバー23名が発表された。サプライズは無く、今年9月に森保ジャパンが始動してからの5試合で選出されたメンバーで構成された。

 この一報を受けて海外メディアは、選出メンバーに香川真司岡崎慎司乾貴士らの名前がないことに驚いているようだ。特に香川落選には衝撃が走り、ドイツの『kicker』、フランスのサッカーサイト『BeSoccer』などが次々に報じている。

 なかでも、『FOX SPORTS』アジア版で記者を務める、アジアサッカー通のガブリエル・タン記者は「シンジ・カガワが2019年アジアカップに挑むメンバーから脱落」と驚きを表わした。

香川真司は、森保一監督が率いる、AFCが主催するアジアカップ2019に挑む日本代表チームの23人から外れることが分かった。10年以上前に日本代表として初出場してから、香川はサムライブルー、そしてドイツのブンデスリーガ、ボルシア・ドルトムントでの中心選手だった。しかし今季、彼のブンデスリーガの出場試合は2試合に止まる。

 森保監督の意思は伝わる。1月にアジア首長国連邦(UAE)で行なわれるアジアカップは、日本代表の新しい形を造り上げる場となるのだろう。今まで代表を率いてきた長谷部誠、本田圭佑、酒井高徳ら、代表から退く意志を見せた選手の力を借りずに、だ」

 また、香川のほかに岡崎慎司、川島永嗣、宇佐美貴史、久保裕也、武藤嘉紀、そしてロシア・ワールドカップで2点を奪い、日本代表のトップスコアラーとなった乾貴士も脱落したことに触れている。一方で“継続組”もいるとして、吉田麻也、長友佑都、原口元気、柴崎岳、大迫勇也の名を挙げた。

 そして、ガブリエル・タン氏は記事をこう結んでいる。

「アジアカップは、日本代表チームの未来を担う存在たちが、自分たちの実力を発揮する場として機能するはずだ。特に、中島翔哉、南野拓実、堂安律の3人組は親善試合で強い印象を残した。森保監督の下、彼らが5度目のアジアカップ獲得のために重要な存在になるだろう」

 1月5日に開幕するアジアカップで、日本代表は初戦の9日トルクメニスタン戦を皮切りに、13日にオマーン、17日にウズベキスタンと対戦する。