ボルボ・カーズが新しいコンセプトカー「360c」を発表しました。この車両は完全自動運転と「まるで寝室のように快適な車内」を実現することで、非生産的な移動時間を有用なものに変え、人々の生活の基本的な部分を変化させていくことを狙っているとのことです。

Volvo Cars’ new 360c autonomous concept: reimagining the work-life balance and the future of cities - Volvo Car USA Newsroom

https://www.media.volvocars.com/us/en-us/media/pressreleases/237020/volvo-cars-new-360c-autonomous-concept-reimagining-the-work-life-balance-and-the-future-of-cities

Volvo’s 360c concept car is a fully autonomous bedroom on wheels - The Verge

https://www.theverge.com/2018/9/5/17822398/volvos-360c-concept-autonomous-car-electric-future

ボルボが提案する新しいコンセプトカーの「360c」は、自動車でありながらオフィス・リビングルーム・エンターテイメントスペース・寝室といった要素を兼ね備えた、完全自動運転カーです。ボルボによると、360cは完全自動運転を実現することで人間の運転手を取り除き、自動車における「設計の自由と時間を取り戻すことを探求している」とのことで、自動運転技術の発展により世界がどのように変化していくのかを垣間見ることが可能です。



見た目は普通の自動車。



リアビュー



「360」の文字



サイドビュー



あくまで一例としながら、ボルボは360cのビジネスモデル的に競合となるのは「航空会社や航空機メーカー」としています。ただ乗っているだけで快適に移動が可能な360cは、短距離の航空路線などが競合になるとみているようで、価格面で有利に立てるほか、セキュリティや待機列などにより発生する空港での待ち時間を、360cならば寝たり仕事をしたりしながら過ごせる、とアピールしています。

例えば家まで迎えに来た360cに乗り、そのまま目的地へ移動開始。



車内ではリビングルームのようにのんびり過ごしたり……



ビジネス用の商談スペースとしたり……



友人とのひとときを楽しむために使ったりと、さまざまな用途に対応可能。



完全自動運転で運転手不要なため、車内のスペースが広々と確保されており、横になるスペースも十分にあります。夜に家を出発し、360cの車内でスヤスヤ寝ておけば、朝には旅行先に到着しているという夢のような乗り物となっているわけです。



収納スペースもしっかり完備。





音声認識アシスタントに対応すれば、車内はまさに自分だけの楽園と化します。



電気自動車が完全自動運転を実現すれば、環境汚染への影響は小さくなり、交通混雑が減少することにもつながります。また、排気ガスを出さない電気自動車の数が増えれば、自動車の多く走る都市部に住む人々の健康にも好影響を及ぼすことは明らかです。加えて、完全自動運転が実現すればそもそもの移動が楽になるため、都市部に住宅を構える必要がなくなり、不動産価値の高騰を抑制したり、そもそもの「住宅を所有する」という考えが減る可能性もある、とボルボボルボの企業戦略担当上級副社長であるマーレン・レヴェンスタム氏は、「360cは移動するオフィスです。人々が混雑した都市部から遠く離れた場所で生活し、より快適かつ効果的な方法で時間を利用できるようにしました」と語っています。



なお、ボルボが360cのコンセプトをまとめてムービーを公開しており、「走る寝室」っぷりをムービーで見ることもできます。

Presenting Our Vision Of The Future: The 360c - YouTube