日本とタイが27日にバンコクとチェンマイを結ぶ路線について新幹線方式を採用することを前提に、事業の採算性などを調査する覚書を交わしたことについて、中国メディアの新華国際は29日、日本はどうやってタイの高速鉄道をものにしたのかと論じる記事を掲載した。(写真は新華国際が29日付で掲載した記事の画面キャプチャ)

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 日本とタイが27日にバンコクとチェンマイを結ぶ路線について新幹線方式を採用することを前提に、事業の採算性などを調査する覚書を交わしたことについて、中国メディアの新華国際は29日、日本はどうやってタイの高速鉄道をものにしたのかと論じる記事を掲載した。

 記事は、タイがこれまで日本と中国の間でバランスを取りながら、国内の疲弊した経済を回復させるために日中双方から投資を呼びこもうとしていたとする一方、日本とタイが27日に東京で新幹線の導入を前提とした実行可能性調査を行うことで覚書を交わしたと報じた。

 続けて、タイメディアの報道を引用したうえで、タイのバンコクとチェンマイを結ぶ高速鉄道は2016年に着工する計画で、日本がタイに金利1.5%未満という低利息での借款を実施する予定だと報じた。

 さらに記事は、「タイはなぜ日本を選んだのか?」と疑問を投げかけ、タイの専門家の話として「タイ初の高速鉄道の建設において日本をパートナーと選んだのは、タイが外国資本を呼び込み、経済を発展させるうえで必要だったため」と伝え、タイと日本の政治・経済における緊密な関係があったからこそだと論じた。

 続けて、タイの直接投資受入額のうち、国別で見た場合、日本の占める割合が最大であることを伝え、大企業だけでなく、中小企業もタイに投資していると紹介。さらに、これまで日本は低利での借款を通じて、インフラ建設や農業の発展などにおいてタイに大規模な援助を実施してきたと伝えた。

 また記事は、日本ブランドと日本からの低利の借款はタイで広く認められていると伝え、新幹線の安全性の高さもタイにとっては理想的だったと指摘。タイ初の高速鉄道プロジェクトの協力者として日本が選ばれたのはこうした要素が背景にあってこそだと論じた。(編集担当:村山健二)(写真は新華国際が29日付で掲載した記事の画面キャプチャ)