ユルゲン・クロップ体制における成功の要因はさまざまあるが、ここでは心理面にフォーカスしたい。彼の就任前と就任後におけるチームの最大の違いはメンタルにある。ドイツ人監督の就任で、リバプールは強靭な精神力を身につけた、と言い換えてもいい。今から約4年半前。15年10月の就任会見で、クロップ監督は「我々は『疑う者』から『信じる者』へ変わる必要がある」と訴えた。この信じる力こそが、クロップ体制の原動力だ。