人生は選択の連続である」とは、シェイクスピアの名言だが、それは中年男にとっても例外ではない。住宅、子どもの教育、老後のための資産形成など、年を重ねるほど迫られる重要な選択。一体どっちが得なのか、究極の分岐点における正解を明らかにしていく!
◆客観的なデータで究極の選択が可能に

永遠のライバルであり、私大最高峰の二校である早稲田・慶應。親として子供の進学先を考えるなら、どっちか? 『コスパで考える学歴攻略法』(新潮新書)の著者である藤沢数希氏は、究極の選択を決するにあたり参考となるデータがあると解説する。

「出身大学別の平均年収ランキングは私大トップ2の両校ですが、1位は慶應。45歳時点で88万円ほど差があり(※)、生涯賃金だと約5000万円も違います。それに上場企業の社長や役員の出身大学ランキングもいちばん多いのも慶應です。学生数が1.5倍多い早稲田を2位に抑えていることから慶應のほうが出世しやすいと見ることができます」

※求人&クチコミサイト「OpenWork 働きがい研究所」による「出身大学別年収ランキング2022」より

慶應は「三田会」に代表される同窓生の結びつきが強固だが、その影響はあるという。

「海外の名門大学ではこうした身内意識の強さは当たり前ですが、日本では慶應くらい。それを欧米かぶれと揶揄する声もありますが、そこで仕事が回っているのも事実です」

◆アジアで活躍するなら、早稲田が優位か

早稲田もほかの大学相手なら優位性を証明できたはずだが相手が悪すぎたのか?

「でも、アジアで早稲田は大圧倒的な知名度で、東大と同列の扱い。中国の陳独秀(ちんどくしゅう)初代総書記、サムソン電子の李健熙(イゴンヒ)前会長など、早稲田に留学歴のあるアジアの政財界の大物が多いんです。将来アジアで活躍できる人材になりたい方にとってはむしろ強みになります」

また、受験難易度という点ではほぼ同じレベルと認識されているがこんな意見も。

偏差値下位の学部を狙うなら早稲田のほうが入りやすく、その点ではコスパがいいです。あと、慶應の学生に“キラキラ”したイメージを抱き、敬遠する人も多いようですが総合的に判断した場合、私が選ぶならば慶應ですけどね」

私大のツートップにも序列はあったようだ。

◆出身大学別年収ランキング

慶大以外に早大を平均収入で上回るのは、東大や京大など一部のみ
(「OpenWork 働きがい研究所」出身大学別年収ランキング2022より※)。

慶應義塾大学/3位
年齢別想定年収
25歳時:468万円
30歳時:676万円
35歳時:848万円
40歳時:966万円
45歳時:1036万円

◆一方、早稲田大学は…

早稲田大学/6位
年齢別想定年収
25歳時:436万円
30歳時:621万円
35歳時:764万円
40歳時:868万円
45歳時:948万円

※求人&クチコミサイト「OpenWork」に2018年3月〜2022年6月に登録された情報のうち、100件以上データがあった大学が対象。30歳時の想定年収をもとに、同サイトがシミュレーション

作家投資家 藤沢数希氏】
物理学研究者、投資銀行クオンツ・トレーダー職などを経て作家に。ディープな話満載のメルマガ『週刊金融日記』を配信中。香港在住
取材・文/週刊SPA!編集部 写真/PIXTA

―[中年男[究極の二択]]―