【動画】ソフトバンクの感情認識パーソナルロボ Pepper体験:期待感と小憎らしさ。開発環境デモ
【2014/06/05 21:00】
動画を掲載。まずは動画をご覧下さい。
Pepperはソフトバンクと、グループ企業であるフランスのヒト型ロボットメーカーALDEBARAN Robotics SASが共同開発したパーソナルロボット。感情認識機能が最大の特徴です。
Pepperの大きさは1210 x 425 x 485mm、重さは28kg。上半身は人型ですが二足歩行ロボットではなく、全方位に動けるオムニホイールで走行します。連続駆動時間はリチウムイオンバッテリーで約12時間。充電は背中側足下のハッチを開けて端子にケーブルを挿して行います。移動速度は時速3km/hとゆっくりで、乗り越えられる段差は約1.5cm。段差の多い日本の住環境では乗り越えられないこともあるでしょう。
頭部にマイクを4つ搭載し、話した方向を認識。おでこと口元に2つカメラが仕込まれており、人間の顔を認識して相手の方向を向いて話します。また人間の目に相当する部分に3Dセンサーも装備しており、相手との距離を計測可能です。頭部のタッチセンサーによって、なでるとうれしがる機能もあります。ほかジャイロセンサーなど各種センサーを搭載します。
Pepperの胸元には取り外し可能な10.1型タブレットがあり、デジタルサイネージ的な使い方も可能。上半身だけを見れば人間の子供用ような体格で、とくに手を使った表現が非常に多彩です。手にもタッチセンサーを搭載しており、握手によるアクションも可能。
Pepperは NAOqi OS(ナオキOS)と呼ばれるOSで動きます。NAOqi OSは、ALDEBARANが販売中の小型ヒューマノイドロボット NAO(ナオ)と共通のOSです。NAOqi OS対応のアプリケーションをセットすることでPepperはさまざまなコミュニケーションが図れます。
またPepperは WiFi 通信もでき、人の表情や声のトーンなどを学習して『クラウドAI』に蓄積します。クラウドAI により、各家庭や企業などの Pepper それぞれが持ち寄った経験を集合知として活用でき、さらに賢いPepper や次世代モデルに成長展開していく計画です。利用する家族のプライバシーなどの情報はクラウド側には吸い上げず、ローカルルールとして端末内で学習します。
コミュニケーションが特徴のロボットなので、積極的に話しかけてきます。Pepperが話している時は目が白いのですが、人間に質問して答えを待っているときは、目が青く光って音声認識状態になります。目が緑になると認識終了。再び白目に戻ります。
頭と腕と腰を使った表現力が豊かで、とくに手の表情は繊細な印象です。第1弾のロボットということで、音声認識の精度はまだまだこれからといった程度。ただし相手の言葉に単純な反応を返すロボットではなく、感情を認識するロボットということで、言葉の表現力も非常にウィットに富んでいるというか、小生意気な小僧のようで憎めないものがあります。
フリーワードを認識しますが、現在これは発展途上段階とのこと。ソフトバンクのプレゼンテーションでは滑らかに返答していますが、あくまでもプレゼンテーション用にプログラミングしているからです。ただし、プログラミングができればいろいろな可能性が考えれるはず、とALDEBARAN側の説明員は話しています。
プログラミングを可能にするSDK(開発キット)は、9月にも開発者会議を開催して提供します。NAOqi OSの開発環境は非常にシンプルなUIで、さまざまなアクションや言葉のパーツをブロックのように接続して簡単にアプリケーションを開発可能。Linuxが分かれば、コード入力でより本格的なプログラミングもできます。
