――6勝1敗の相手に負けられない?

「それはあります。キッチリ勝ちたいと思います。行ったことのない国で、分からないことだらけでしょうが、米国に行くときもチンするご飯を持っていっていましたし、携帯できる日本食を持っていこうかと思います。体重もこっちでスッキリ落していきたいですし、強行スケジュールですけど、そこを乗り越えて、スッキリと勝ちに行きます」

――以前、修斗時代にスクランブル発進もありました。その頃の経験がここにきて生きてきたような感じですか。

「あの頃は『No』といえる状態でなかったというのはありますが、それが漢気っていう感じだったんです。僕が穴を埋めることで、プロモーションを助けることになるって(笑)。だから、スクランブル出場に対して、腹を括るという気持ちになるのは慣れていました。『昔、やっていたから』っていうことで。

と同時に、スクランブルでチャンスを掴まえにいくという気構えは大事やと思います。スポーツとしては、どうかなってことになりますけど、気持ちの部分は大切やと。まぁ、相手あってのことなんですけど、自分の実力への過信(笑)と相手の力を見究める、そのバランスも必要ですけど。

海外での試合といっても、米国と比べると移動時間は少ないですし、しんどいことを経験していると、その点ではアジアは楽でしょうし」

――リカルド・サプノ戦を勝利すると、またストリーグルとトーナメント準決勝戦に臨むことになるのでしょうか。

「そういう方向で――と聞いています。ただ、矢地選手のケガが直って、また矢地選手が浮上するなんてことがあったら……ってビビッています(苦笑)。だからこそ、絶対に派手に勝たなアカンなって」

――王座が掛かる前に現地やルール、ケージを経験し、イベントの雰囲気を知ることができて良かったのかと思ったのですが。

「いや、僕は一発目でマーク・ストリーグルが良かったです。なんか面倒くさくて。若い戦績エェ奴だし。ストリーグルはグラップラーなんで、サプノは打撃でのKOもあるし、相性的にはストリーグルの方が良かったと思います。でも、もう結果を残すだけなので。それにしか道はないと考えてやっています」

――今年で40歳、鋼の体を持つ日本の鉄人の活躍は周囲にも勇気を与えます。

「そう言ってもらえると、もう光栄です。色んな想いがあって、タナボタでもらったチャンスだけに、この機会を生かして、そういう風に言い続けてもらえるように頑張ります」