韓国で売り上げが倍増中の日本産ビール 「日本製品の不買運動」なんて関係なし?

写真拡大

韓国の「日本製品の不買運動」が日本でも関心を集める中、不買対象に含まれている日本のビールが今年初めから好調な売り上げを見せていることが分かった。

韓国の流通業界が26日に明らかにしたところによると、日本のビールメーカーらは昨年末から進行する円安を背景に値引きやプロモーションなど攻撃的なマーケティングを展開し、今年1月のコンビニやスーパーでの売上を前年同期の2倍にした。

日本産ビールの好調な売れ行きにより、韓国国内で占める輸入ビールの割合も過去最大の17.5%を記録。一方、韓国産ビールの1月の売上は前年同期を下回る82.5%まで落ち込み、苦戦を強いられているという。

韓国で販売されている日本産ビールの価格は韓国産の約2倍とかなり高い。通常はなかなか手が出しにくい商品だが、日本のメーカーがキャンペーンを展開しているため最近では価格差がほとんどなくなり、特に若者は韓国産よりも日本産ビールを購入していくという。

だが、自営業者ら約600万人が加盟する民間団体は25日、日本政府が島根県の「竹島の日」式典に政務官を派遣したことへの抗議として、日本製品のボイコットを3月1日から開始すると発表しており、これを契機に日本産ビールの売り上げもブレーキがかかる可能性がある。

日本製品のボイコットについて、同国内では「韓国経済にも打撃を与える」として感情的なボイコットには参加しないよう自制を促す意見もある。韓国紙によると、日本産ビールの愛好家は同国内に多く、反日感情が理由で飲まなくなることはないとの見方を伝えている。

参照:ソウル経済

■【韓フルタイム】とは……
【韓フルタイム】とは韓国に特化した情報を提供する媒体です。
韓国に詳しい専門の日本人記者が取材、執筆を行っております。