欧州5カ国のスマートフォン市場におけるプラットフォーム別のシェア(出典:comScore MobiLens)

写真拡大

 米調査会社コムスコアは13日、7月の欧州主要5カ国(英、独、仏、伊、スペイン)のスマートフォン市場調査の結果を発表した。OS別シェアでは、グーグルのOS「アンドロイド」(Android)が22.3%で、シンビアン(Symbian)に次ぐ2位に躍進した。

 同社によると、5-7月の平均で欧州5カ国のスマートフォン利用者数は8,840万で、前年から44%増加した。OS別では、アンドロイドの成長率が最も高く、シェアは前年の6.0%から一挙に22.3%に拡大した。アップルも前年の19.0%から20.3%にシェアを伸ばしたが、アンドロイドの伸び幅に及ばす追い抜かれる形となった。首位のシンビアンは37.8%と2位以下に差をつけているが、前年の53.9%からは大幅に低下しており、首位の座が脅かされている。

 7月の欧州5カ国のアンドロイド端末利用者数は1,970万人。国別の内訳では、イギリスが630万人、フランスが450万人、ドイツが400万人だった。メーカー別のシェアでは、台湾HTCが34.6%で首位、韓国のサムスン電子が31.7%で第2位だった。

 Jeremy Copp氏は「グーグルのアンドロイドプラットフォームの人気が高まったことで、スマートフォンの導入は前年から大幅に増加した」「EU5カ国では依然としてシンビアンがスマートフォン市場をリードしているが、アンドロイドがその地位を奪おうとしており、アップルを抜いて第2位のプラットフォームとなった」とコメントしている。