【お笑い峰打ちコラム】土田×品川 ひな壇キングに生き方を学ぶ
11月4日、土田晃之(太田プロダクション)と「品川庄司」品川祐(吉本興業)によるトークライブ「土田晃之・品川祐トークライブ ひな壇のふもとで」が開かれる。16日の「品川ブログ」には、品川のラブコールに土田が応えるという開催までの経緯がごく簡単にではあるが記された。お笑い界のひな壇ツートップを走る2人のライブということで、非常に興味深いものとなりそうだ。
品川はお笑い芸人でありながら、「品川ヒロシ」として出版した自伝的小説「ドロップ」がスマッシュヒット。映画化の際は自らメガホンを取った。ブログのアクセス数は常にトップクラスだし、9月に出版されたばかりのレシピ本「品川食堂」も話題となるなど、マルチな活躍を見せている。それでいて芸も忘れることはなく、頻度はそう多くないものの「爆笑レッドカーペット」(フジテレビ系)などでネタも披露し続けている。まさに八面六臂の大活躍だ。
一方の土田はフジテレビ系で放送されていた「ボキャブラ天国」シリーズへの出演により「U-turn」としてブレイクを果たすも、あえなくコンビは解散。しかし冬の時代は長くは続かず、すぐにひな壇芸人として蘇った。出しゃばりすぎず、引っ込みすぎず、常に場の空気を考慮に入れた立ち居振る舞いは、芸人のみならず社会で生きるすべての者にとって大いに参考とするべき要素にあふれている。ネタを見せることはほとんどなくなってしまったが、これも一つの芸の形といえよう。
ひな壇に座るタレントはイジられるまでは大人しく座り続け、お鉢が回ってきたところで自らのエピソードを披露するのが常となっている。しかし芸人の場合は自分がフィーチャーされていない場面でもちょいちょい細かなツッコミやボケをはさみ、おいしくイジられることが重要だ。しかも、たとえ現場で巧みにふるまえても放送に乗るかどうかはわからないため、用意されたステージでネタを披露することよりある種の高度な技術が必要となってくる。
最近ではバラエティタレントに混じって芸人がひな壇に座ることも増えてきたが、やはり土田と品川は別格だ。彼らはただイジられるのを待つばかりではなく、放送で使えるコメントを適切な場面で過不足なく盛り込んでくる。それだけではなく、土田の「ペナルティ」ワッキー(よしもとクリエイティブ・エージェンシー)だけに見せる厳しすぎるツッコミや、品川の相方・庄司へのいじりなど、それぞれが切り札を持っている。場を邪魔しないだけではなく、ちょっとしたスパイスとなることも可能なのだ。
ザ・ひな壇、キング・オブ・ひな壇ともいうべき立場にいる品川と土田。その経歴には似通ったところはなく、まったく別のルートから同じポジションにたどり着いていることも興味深い。そんな2人のトークライブには、私たちが社会で上手に生きていくための少なからぬヒントが、きっと隠されている。疲れきっている企業戦士も、四面楚歌の自由人も、足を運んでみてはいかがだろうか。
(編集部 三浦ヨーコ)
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