「もう、引っ越すしかない」…住宅街で深刻化する「外国人向け民泊客」の“酷すぎる迷惑行為”。騒音、路上占拠、ゴミ放置も
こうしたトラブルについて、在阪の記者に話を聞いた。
「近年の大阪では、民泊を取り巻く環境がかなり過熱している印象です。騒音やゴミ問題といった従来から指摘されるトラブルに加え、周辺の家賃相場が押し上げられ、住民が値上げを迫られるといった予想外の影響も出てきました。こうした事態を受け、大阪市では民泊に関する苦情の増加に対応するため、専任チームを設けるなどの対策に乗り出しています」
こうした民泊を巡る問題は大阪だけではなく、東京や地方都市でも起きている。東京都渋谷区の閑静な住宅街に住んでいる高橋翔太さん(仮名・30代男性)は、騒音と交通トラブルのダブルパンチに悩まされるという。
「駅から少し離れたマンションなんですが、いくつかの部屋が民泊になってしまったことで、中国人の方がひっきりなしにやって来るようになったんです。部屋でバカ騒ぎする声も聞こえますが、それ以上にうるさいのがキャリーケースのガラガラ音と話し声。遅い時間にやって来ると静かな住宅街にガラガラ音と話し声が響くんですよ」
高橋さんはさらに続ける。
「民泊になっているマンションは少し奥まった場所にあるから、入り口がわかりにくくて……。それで、オーナーだか予約サイトだかに電話をするんですが、外国人の人ってスピーカーフォンにして手で持って話す人が多いんですよね。これが本当にうるさい。なんでわざわざスピーカーにして話してんのよって思います」
◆送迎車の路上占拠、悪質なポイ捨ても…
加えて、こうした中国人客を送迎する車によるトラブルも急増しているという。
「空港への送迎の車がよく来るんですが、どの車も大きなワゴンタイプ。それが狭い道を強引に入ってきて道路を塞いだり、運転手がタバコの吸い殻やペットボトルをそこら中に捨てるんです。近くには小学校もあるので、なんとかしてほしいと警察にも相談したのですが、『パトロールを強化します』と言われておしまい。来ている車はたぶん白タクなんで、それも含めて捕まえてほしいと言ったんですが、白タクという証拠を押さえるのはなかなか難しいと」
もはや打つ手なし……。高橋さんは「もう、引っ越すしかないかなぁ」とあきらめ顔だ。
◆事故物件を民泊にした不動産オーナーも
最後に民泊によるトラブルではないが、こんな話を聞いたので紹介しておこう。都内の閑静な住宅街に住む男性に話を聞いた。
「ウチの近所は渋谷や新宿、浅草のような観光地へのアクセスも不便な場所なんですが、民泊ができたようで、突然外国人の人がウロウロするようになったんです。近所の飲み屋で『この辺にも民泊ができたのかぁ〜』なんて近所の人たちで話していると、店の大将が『民泊はそこの角のマンションで始めてんだけど、人が亡くなって事故物件の部屋でやってんだって』と、衝撃の事実を教えてくれました」
男性によれば、その物件は事故物件を扱うサイトにも掲載されており、立地はいいもののなかなか借り手がつかず、所有する不動産屋が民泊として外国人客を泊めているのだという。
知らぬが仏とはこのことか。この民泊に泊まり、嬉々としてはしゃぐ外国人たちを見ると、複雑な気持ちになると男性は話してくれた。
◆規制だけでは解決できない…今後の課題
民泊の営業方法や営業日について、厳しい規制の導入を検討し始める自治体も出てきている。だが、規制が強化されることで申請を出さずに営業する“闇民泊”の増加も懸念される問題だ。
規制だけではなく、罰則の強化も併せてやらなければ根本的な解決には至らないのかもしれない。
文/谷本ススム
【谷本ススム】
グルメ、カルチャー、ギャンブルまで、面白いと思ったらとことん突っ走って取材するフットワークの軽さが売り。業界紙、週刊誌を経て、気がつけば今に至る40代ライター
