中日の井上監督

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アニバーサリー・イヤー

 中日は20日、阪神に7点差を大逆転されて敗れるという醜態を演じ、借金は今季ワーストの14に膨らんだ。開幕直後から最下位を独走し、井上一樹監督の休養説がくすぶり続けている状況だ。中日は今年、球団創設90周年を迎えているが、アニバーサリー・イヤーには似つかわしくない事態が続いている。

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 スポーツ紙デスクによると、19日の対阪神戦での井上監督の采配が気になったという。

 中日打線は4回、1点差に迫った後に無死満塁の好機を迎えたが2死となったところで1番大島洋平に代打カリステを送ったが凡退に終わった。大島は社会人からドラフト5位でプロ入りして今年でプロ17年目の超ベテラン。2023年には2000本安打を達成している。この数年、十分な成績を残しているとは言い難いものの、実績とキャリアは十分な選手である。

中日の井上監督

 井上監督は試合後、この代打起用について「あのイニングは監督としても勝負した?」と問われた際にこんな風に回答した。

後悔っていうのは全くないです

《もちろん。あそこでやっぱり点を取りたいっていうところで、ちょっと大島(の1打席目と2打席目)がイマイチだったというところの判断でカリステを出した。代打を出した場面に対しては、後悔っていうのは全くないです》

 スポーツ紙デスクによると、

「正直この采配は理解できませんでした。1番で起用した実績ある選手を2打席で交代というのは懲罰に近い印象がありますしプライドを大きく傷つけますから。指揮官が采配について問われて失敗を認めるというのはなかなかないのですが、後悔していないというコメントにウソはなさそうです。大島のこの日のデキが悪かったのかは判断しづらいのですが、井上監督は割と好き嫌いで選手起用を行うタイプだとされています。少し前にケガ人が続出した際に調子を上げていた大島に加えて内野手の山本泰寛を1軍にという進言になかなかクビを縦に振らなかったと聞いています」

好き嫌いで用兵

 どうやら、両選手のことを井上監督はそれほど評価していなかったという背景があるようだ。

「誰をいつどこで使うかはトップの判断ですし、19日の試合で仮にそのまま大島を打席に向かわせていたとして、どうなっていたかはわかりません。ただ、井上監督が好き嫌いで用兵をするという印象は割と広がっており、それに否定的な意見も広がっているのではないでしょうか」(同)

 就任2年目の井上監督には成績不振の責任を取って休養説がつきまとう。

似たような過去の例を探せば、直近では西武・松井稼頭央監督が挙げられる。同じ就任2年目、の西武・松井監督率いるチームは2024年の開幕から15勝30敗と低迷。結果、松井監督の休養が発表された。井上監督は21日現在、14勝28敗1分けだ。

「松井監督の休養発表は一般的な水準と比べて少し早い印象がありましたが、井上監督が“危険水域”にあることは間違いないでしょう。中日は今年、球団創設90周年を迎えており無様な結果はもちろん見せたくない反面、指揮官を交代させるような不名誉なことも避けたいという親会社なりの思いもありそうです」(同)

 クビを切ろうが切るまいが、中日にとっては名折れとなり、記念イヤーに悩ましい難問を突きつけられた格好だ。

デイリー新潮編集部