親との旅行はこんなに違う…漫画家が語る“ひとり旅との決定的な差”【著者インタビュー】

【漫画】本編を読む
老いた親との旅には、ひとり旅や友人との旅とはまた違った尊さがある。『小鳥をつれて旅にでる』(赤夏/主婦の友社)は、その価値をしみじみと感じさせてくれるコミックエッセイだ。
著者の赤夏さんは年に複数回も国内外をひとり旅する、旅のプロ。本作で描かれているのは、人生初となった母との長期旅行の様子だ。
赤夏さんの母親は何十年もの間、夫のモラハラに耐え、“家庭”という鳥かごの中で暮らしてきた女性。だからこそ、著者は母親が楽しめそうな旅を全力で考え、決行した。
――お母さまとの長期旅行は今回が初めてとのことでしたが、過去にもお母さまと旅行に行かれたことはあるそうですね。初めての親子ふたり旅の時は、どこに行かれたのでしょうか?
赤夏さん(以下、赤夏):和歌山あたりの綺麗な海が見える手頃な温泉チェーン宿に行きました。
――お母さまと長期旅行をするにあたり、どんなことに気を付けていましたか?
赤夏:私は非常に歩くのが早いので、歩幅をできる限り母に合わせることから始めました。ただ、気を抜くとうっかり置いていってしまうこともあり、自分の配慮不足を痛感しました…。
――赤夏さんは普段からよく、ひとり旅をされていますが、ひとり旅と親との旅行はどんな点が違うと感じられましたか。
赤夏:体力、時間、金銭、すべての使い方が違います。自分ひとりなら、宿と食を最低限にして倒れるまで歩きますが、母との旅では親の体力や気力が旅程の指針となります。
また、ひとり旅は自分が動けるうちに少しでも多くの世界の文化や美しいものを見ることへの探求心が目的ですが、母との旅は母が楽しんでくれることが目的になります。
取材・文=古川諭香
