テスラのサイバートラック、ホイール脱落でまたリコール
またリコール!
テスラが、サイバートラックのホイールスタッドが外れる恐れがあり、それによって運転の制御を失う可能性があるとして、一部のサイバートラックをリコールしました。
今回はどんなリコール?
米国道路交通安全局(NHTSA)に提出された報告書によると、2025年8月25日に製造された車両、またはその後のサービス時に18インチのスチールホイールが装着された車両がリコールの対象で、台数は合計で173台ということです。
ホイールスタッドが外れるとはどういうことかというと、まず問題の核心はブレーキローターにあります。報告書によると、悪路での走行やコーナリングによってホイールローターのスタッドホールに負荷がかかり、亀裂が生じる可能性があり、さらに走行を続けることで亀裂が広がり、最終的にはスタッドがホイールハブから外れてしまうとのことです。初期症状としては、車内で振動や異音が聞こえることだとテスラは説明しています。
報告書には「ホイールスタッドの脱落は車両の操縦性に影響し、衝突のリスクを高めるおそれがある」と記されています。
テスラによると、8月25日の量産前のテスト中にすでにローターのひび割れを確認していましたが、その際はスタッドがすべて無事で、車両機能の損失も見られなかったとしています。
テスラの対応
テスラは問題に対処するための改善に取り組んでいたのですが、「変更管理上のミス」により製造開始時点ではその改善が反映されていなかったとのことです。
その後、実際の使用環境でも問題が発生。2025年11月5日、前月のサービス訪問記録を確認したところ、あるサイバートラックのドライバーが「ブレーキのパルセーション(振動)」を訴えていたことが判明。車両を点検した結果、ブレーキローターの表面に亀裂が見つかったとのことでした。
実際にローター亀裂が確認されたのはこの1件のみでしたが、関連の可能性がある保証修理の申請も3件あるそう。また、今のところ関連する事故や死亡例は確認されていません。
対応策として、テスラは対象車両のフロントとリアのブレーキローター、ハブ、ラグナットを無償で交換することを決定していて、オーナーへの通知書は6月に発送される予定です。
販売終了=需要なし?
今回のリコールは、テスラが短期間販売していた廉価版サイバートラックへの需要についても言及されています。米国道路交通安全局の申請書には、「18インチスチールホイール装着のサイバートラックの需要が限られていた」ことを理由に、対象車両の製造が2025年11月に終了したと記されていました。
この車両は2025年4月に発売され、2025年後半にはひっそりと販売終了となってしまった安価な後輪駆動サイバートラックのことだろうと複数のメディアが指摘しています。このモデルは約7万ドルからという価格設定で、上位モデルにある機能の一部がないものです。またこちらのモデルは、18インチまたは20インチのホイールが採用されていました。
今回のリコール対象がたった173台であることを踏まえると、18インチスチールホイール仕様のサイバートラックが販売終了する前に売れた台数は、かなり少なかったことが明るみになってしまいましたね。
