新居のリビング隣に設けられた和室に「L字に開閉できる引き戸」を採用した日刊住まいライター。「空間を自由に仕切れて便利」と思っていたものの、実際に生活してみると、図面だけではわからなかった「想定外の落とし穴」に気づいたそう。和室の引き戸のメリットとデメリットについて、詳しくレポートします。

リビング横の和室を「L字の引き戸」にしたら

筆者は、2023年3月に完成した分譲マンションに、夫と4歳の娘の3人で暮らしています。

【実際の写真】来客時は引き戸を閉めて生活感ゼロに

わが家には、リビングの横にL字の引き戸で仕切れる和室があります。マンション購入時に和室をリビングとひと続きにしたり、L字の引き戸の仕様変更をしたりすることが可能だったのですが、正直そこまで気にしておらず、とくに間取り変更などはしていません。

そんななかでも、実際に住み始めて感じたメリットがありました。

●メリット1:リビングと和室を完全分離できる

和室は子どもの遊び場としても使っています。来客の予定があっても、どうしても片付けが間に合わないことも…。しかし、L字の戸を閉めれば、ごちゃごちゃしたものを隠せます。ひとまず目に入らなくなるだけで気持ちに余裕が生まれるのです。

また、来客中でも、子どもの昼寝の時間には引き戸を閉めてしまえば、リビングの音を遮断できるのもお気に入りポイントです。

●メリット2:戸のあけ方次第でリビングの印象を変えられる

ドアをあけるとLDKを開放的に使えるところも気に入っています。すべてあけきらなくても、片側だけあけておくなど調整できるのも便利なポイント。視線だけ確保したいときや動線をつくりたいときにも使いやすいです。

住んでみて気づいたデメリットも

ただ、住んでみて初めて気づいたデメリットもありました。

●デメリット1:L字の引き戸が想像以上の圧迫感だった

わが家のL字の戸は、開けると壁の中におさまるタイプではなく、1枚の引き戸が残り、そこにスライドして重なる仕様です。図面で見ているときはあまり気にしていませんでしたが、実際にはけっこう存在感がありました。

そのため、開放していても引き戸が視界に入り、空間としてはつながっていても、部屋が完全に一体になったようには感じられないのが、地味にストレスです。

●デメリット2:和室が暗く見える

また、引き戸がおさまっている位置がリビングとの仕切りとなってしまいます。日中でも和室側に引き戸の影ができて部屋が暗くなってしまうことが、住み始めてから気づいた後悔点です。

「図面では気づきにくいところ」まで想像することが大切

実際に暮らしてみて、「引き戸の収まり方」まで図面の段階できちんと確認しておけばよかったと感じています。

壁の中に戸が収まる「引き込み戸」や取り外せるタイプであれば、あけたときに引き戸が完全に見えなくなり、よりすっきりとした一体感のある空間になっていたのかもしれません。

L字ドアは、空間を仕切ったりつなげたりできる柔軟さがあり、子育て世帯にとって便利な存在です。一方で、あけたときに引き戸がどこへ収まるのかによって、部屋の印象は思った以上に変わります。

図面だけでは気づきにくいですが、引き戸の開閉時まで具体的に想像することが、後悔を減らすポイントだと感じました。これから家づくりを考えている方は、細かな仕様までぜひ丁寧に検討してみてください。