【シーズン到来】静岡茶市場で新茶初取引…静岡茶巡る厳しい状況打開すべく新な試み始まる“変化の年”に茶業関係者は
4月20日朝、午前7時。
午前7時過ぎ。
静岡茶市場で、2026年のお茶のシーズン到来を告げる新茶初取引が始まりました。この日を待ちわびた茶商たちが茶葉の状態を確かめ次々と入札していきます。
日本茶は今、好景気にわいていて、世界的な抹茶ブームにより、輸出額は過去最高の721億円に。その需要の高まりから静岡でも一番茶の荒茶が、2024年の1キロ1763円から2025年年は2218円に上昇。さらに、これまで安く取引されていた秋冬番茶も、前年の355円から約5倍の1760円に急騰したのです。
そんな状況を打開しようと県は儲かる静岡茶を目指して、新たなブランドロゴを発表するなど世界へ売り出していこうと取り組みが始まった中で迎えた2026年の初取り引きなのです。
まず、毎年注目されるのが最高値で取り引きされるお茶。46年連続で最高値を付けているのが、静岡市清水区両河内産の「高嶺の香」です。先週行われた茶摘みでは…。
(両河内茶業会 山本 賢吾 会長)
「よく伸びていて、触った感じがすごく柔らかいので、すごくいいと思いますよ。大丈夫です。ことしもばっちりいけると思います」
静岡特有の山々に囲まれた環境で育ち、自然に近い形で育つため、甘味が強いのが特徴だといいます。摘み取りは1日だけに限定して、プレミアム感をアップさせています。
この日摘み取られた生葉は42キロ。それが加工されると、わずか5キロほどになってしまいます。
(両河内茶業会 山本 賢吾 会長)
「いいですいいです。すごくいいにおいがしています」
出来は上々のようですが、果たして2026年も最高値で取引されるのでしょうか。
(両河内茶業会 山本 賢吾 会長)
「去年88万円が付きましたが、去年に負けず劣らずのものができているので、そのような金額になれば」
一方で、46年連続最高値で落札しているのが「和田長治商店」です。
(和田長治商店 和田 夏樹 社長)
「人と向き合ってお茶を見られる一番いい日。お茶を見てみて、お茶の出来が良ければ、それに見合った値段つけたいなと思います」
そして、いよいよ「高嶺の香」の入札に。値段の交渉が続き…そして…。
(高山 基彦 アナウンサー)
「ことしの『高嶺の香』は118万円で取り引きされました」
なんと値段は118万円。前年より30万円高く、この日の最高値となりました。
(両河内茶業会 山本 賢吾 会長)
「結果としては僕らもすごくうれしい。全体を通してお茶農家の方たちが潤った感じでいけば、お茶も良くなる。さらにいいお茶ができるように努力していきます」
(和田長治商店 和田 夏樹 社長)
「いつもと変わらない美しいお茶だなと思いました。ホッとした気持ちと、きょうから新茶が始まったという高ぶる気持ち」
一方で、きょう20日の初取引から新たな変化が…。
(高山 基彦 アナウンサー)
「70年という歴史のある静岡茶茶市場で、ことし初めて、このように電子取引が行われます」
今までは、市場内で対面での取引だけで行われてきましたが取引の活性化を目的に市場にいなくても参加できる電子入札を導入したのです。
20日は初日ということで、現地に足を運び電子入札をしたという海外販売をメインとする問屋は…。
(フェニマックス 田中 一輝さん)
「すごくスムーズで分かりやすく簡単にできたなと思っている。アメリカの人がいるんですけど、アメリカから入札できるのかなと思って、今後すごく参加しやすくなった」
きょう4月20日の初取引の取り扱い量は1766.3キロ。平均価格は1キロあたり9019円。
同程度の取扱量だった2022年に比べ4000円高くなる結果に。
(茶問屋)
「煎茶の茶畑が減っているので、少し金額も高くなっているようなところもある。お客さんにも楽しんでもらいたいので、高くてもいいものを仕入れたい」
新たな取引方法が導入され、2026年は歴史ある静岡の茶業界にとって大きな変化の年となりそうです。その中で、静岡茶がどう存在感を示していくか、注目されます。
