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 ◇ナ・リーグ ドジャース2ー1メッツ(2026年4月14日 ロサンゼルス)

 ドジャース・山本は最も信頼できるこの1球に全てを込めた。同点の7回2死一、二塁。6番ベイティをカウント1―2と追い込み、最後はスプリットで空振り三振。この日一番のピンチを脱した。

 「ここまでの中でもかなり良いスプリットが投げられた。空振りも取れて、カウントを進めていくのに凄く有効なボールになった」

 初回にリンドアに先頭弾を浴びたが、ここから山本劇場が始まった。スプリットを軸に的を絞らせず、7回2死まで打者20人連続凡退。4回1死でポランコを一ゴロに打ち取ると、ベースカバーの際に一塁手からのトスが高く浮いたがジャンピングキャッチし、そのまま一塁を踏んでアウト。アクロバットな美技に、大リーグ公式SNSも「Air Yoshi」と絶賛した。

 同点の8回2死から連打されて降板し、勝敗は付かなかったが、7回2/3を4安打1失点で直後の逆転劇を演出。今季最多104球を投げ、スプリット42球、投球割合40%はいずれも自己最多だった。

 今季は濃い紺と赤を配した新グラブを使っていたが、この日は昨季の青色グラブに戻した。「グラブも凄く投げるのに重要。あの(青色)グラブは凄くしっくりくるなと感じた。ちょっと一回試してみようかなと思って」と笑みを浮かべた。

 開幕から4試合連続でクオリティースタート(6回以上、自責点3以下)で1四球以下の快投。デーブ・ロバーツ監督も「ノーヒットノーランを達成できるタイプの投手。カーショーがそうだった。効率よくイニングを消化できる投手でないと難しいが、山本はそれができる」と絶賛した。防御率2・10はリーグ5位に浮上した。