高市首相

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慣れっこに

 最新のJNNの世論調査で高市早苗内閣の支持率は71.5%だった。3月の調査結果からほぼ横ばいで依然として高いレベルをキープしているという。発足からおよそ半年が経過した政権が空前の支持率を維持している状況を官邸はどうとらえているのか。

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 テレビ東京と日本経済新聞社が3月27〜29日に実施した世論調査で、高市内閣を「支持する」と答えた人は72%だった。JNNによる調査と共に70%を超える内閣支持率をキープしていることが明らかになった。

「発足から半年が経過してもなお当初の数字かそれ以上の内閣支持率を維持している政権というのは直近では記憶にありません。それくらい“ヤバい”数字です」

高市首相

 と、政治部デスク。

「高い支持率をキープすること自体、異例のことですが、官邸内はそれに慣れっこになってしまって“あっそうなんだ”くらいの何事もなかったかのようなレベルで受け止められています」(同)

勝ちに不思議の勝ちあり

 空前の高支持率を妙に自然体で受け止める官邸……。

「この半年、危機がなかったわけではありません。政権発足前ですが、公明党の連立離脱や少数与党としての不安定な政権運営、台湾有事に関する高市氏による存立危機事態発言、首相補佐官による“核保有オフレコ発言”といったものです」(同)

 年が明け、高市氏は電撃解散を決断し、歴史的勝利を収めた。とはいえ、それですべてがシャッフルされたかと言えば、そうでもない。

「この半年、高市氏が何か意義のある政策を打ち出したことがあったかというとなかなか疑問です。ポイントやプラスになったことと言えば衆院選に大勝したことくらいで、なかなか不思議な政権ですよね。もちろん衆院選にあれだけ勝つということ自体、あり得ないことではありますが」(同)

 プロ野球の名将、野村克也監督の言葉などとして、《勝ちに不思議の勝ちあり、負けに不思議の負けなし》といった格言が世の中に知られているが、そういった状況なのだろうか。

高市チルドレンとして

「さすがに高市氏がその格言を意識しているかどうかはわかりませんが(笑)、官邸もベテラン記者も現状をうまく分析できないでいると言った方がよいでしょうか。ただ、ひとつ言えるのは今後についてはかなりシビアな見方をされているということです。岩盤支持層があるわけでもなく、自民党内に“高市派”が存在するわけでもない中で人気や支持率が落ち始めたら歯止めがきかないのではないかということです。今回の衆院選では高市氏でなければ当選できなかった人もたくさんいるのですが、司令塔不在でそういった面々を高市チルドレンとして塊にまとめていく動きも出てこないといった状況です」(同)

 高い支持率をキープしているといっても薄氷を踏むようなもので、権力基盤の脆弱な高市政権についてはとにかく「もろい」というのが官邸内の実際の見方のようだ。

デイリー新潮編集部