ラオス「児童売春村」で日本人二人が買春容疑で逮捕されていた!少女たちへの卑劣な行為の実態

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都市部での摘発が強化された結果、小児性愛者たちは地方へと逃れた―ラオスの長閑な農村で日本人が行っていた少女への卑劣な行為とは。

【前編を読む】これは「アジア版エプスタイン事件」では…「日本のお客さんもよく来ますよ」ラオスの児童売春村に潜入取材

SNS上での少女売春の情報交換も

<都市部での摘発が強化された結果、小児性愛者たちは地方へと逃れた―ラオスの長閑な農村で日本人が行っていた少女への卑劣な行為とは。>

私は、地元の警察関係者に話を聞いた。捜査資料によると、ラオスで逮捕されたのは52歳と46歳の日本人で、いずれも児童買春容疑だった。保護された少女のなかに13歳の子がいたことも確認できた。

ただ、2名はいずれも「罰金」を払って釈放されていた。今回の事件での詳細は不明だが、ラオスでは現場の警官が賄賂を受け取って容疑者を釈放するケースは多い。こうした現地警察の腐敗も、外国人による児童買春がはびこる原因と言われている。

日本人小児性愛者たちは、SNS上などで東南アジアでの少女買春について情報交換をするコミュニティを形成している。逮捕された52歳の男は、かねてからそのコミュニティで有名な人物だった。男を知る日本人男性が言う。

「もともとはビエンチャンの有名な児童売春ホテルの常連だった。その後、ビエンチャンの取り締まりが厳しくなったり、日本のメディアの監視が強まったりしてから、地方に潜伏するようになった」

X村の国道は、隣国・中国からの貨物を運ぶ大型トラックが頻繁に通行する。以前から村に立ち寄る中国人ドライバーはいたが、最近は旅行者の中国人や韓国人、日本人も増えている。この村で児童買春が行われている―そんな情報がSNSで広まったことが背景にある。

年金暮らしの60〜70代も買春している

実際、逮捕された2名以外にも、複数の日本人がこの村を頻繁に訪れていた。村内の宿泊施設を取材した際、前述のコミュニティ内で悪質な小児性愛者として知られる別の日本人男性の写真を見せると、関係者はこう証言した。

「この男は長期滞在しながら、いつも12〜13歳くらいの女の子を3〜4人部屋に連れ込んでいた。4ヵ月ほど前に『しばらく帰らない。1年後くらいに帰ってくるから』って言い残して出て行ったよ」

ラオスに長期滞在して少女買春をしている日本人の職業はさまざまだが、定年退職した年金暮らしの60〜70代か、投資や仮想通貨で財を築き、時間とカネを持て余しているタイプが多かった。

最後に私は、現地の「置屋」へ向かった。少女たちはこの場所で待機し、村内の宿泊施設に派遣されていたという。置屋には同行していたテレビメディアの男性ディレクターが入り、内部を撮影した。

薄暗い部屋のなかにいたのは、まだあどけない顔をした少女ら……。置屋の管理者は18歳だというが、見た目はそれよりずっと若い。最近はラオス国内で未成年売春の取り締まりが厳しくなっており、未成年を働かせていると置屋側にも多額の罰金を科されるため、少女の年齢を偽ることもあるとされる。

少女らはうつろな目でスマホを眺めながら、床に無気力に横たわっていた。本来であれば、友人と遊んだり、学校で勉強したりしているはずの年齢だろう。

彼女らはミニバンに乗せられ、宿泊施設に送られることもあるという。最初に訪れたホテルで男たちが警戒した目でこちらを凝視していたのも、少女らが車で到着する瞬間を見られるのを恐れていたからだったのかもしれない。

自分を犠牲にしてでも両親に尽くす

幼い少女を働きに出すのは親だ。彼らはなぜ自分の子どもたちを犠牲にするのだろうか。そんな疑問を持ちながらX村の集落を眺めると、竹造りの簡易的な家と、しっかりしたレンガ造りの家が並んでいるのに気がついた。

村民はこう語った。

「竹の家に住んでいる者はみな、レンガ造りの立派な家を建てることを夢見ている。農業だけで生計を立てるのは苦しい。そのために男の子は建設作業、女の子は売春をして親のために働くこともある」

こうした話は、ラオスだけにとどまらない。隣国タイでも売春している女性の多くは地方出身者で、彼女らは故郷の両親に立派な家を建てるために若くして身体を売っていた。東南アジアの、特に地方では家族の結びつきが非常に強いとされ、自分を犠牲にして両親のために尽くす子らの存在は決して珍しくない。

東南アジアの児童買春は、タイやカンボジアなどで深刻だった。近年は経済発展や取り締まりの強化を受けて改善し、その結果、法制度が未整備なラオスに小児性愛者が流れてきた経緯がある。一方、ラオスでも国際的な圧力の強まりを受けて、児童買春の取り締まりは強化されてきている。日本人2名の逮捕からもわかるように、その流れは地方の村にも押し寄せていた。

前述したようにX村には複数の日本人が訪れていたが、2名の逮捕者が出たいま、彼らはどこにいるのだろうか。

「逮捕は公になっていませんが、買春コミュニティの間では情報が出回っていました。すでにラオスの別の場所や、他の国に逃げている人もいるようです」(ラオスの買春事情に詳しい日本人)

そしてこの原稿を執筆時の3月半ば、X村で逮捕歴のある日本人が、別の場所でまた児童買春をし、現地警察に拘束されたとの情報が入ってきた。現在は取り調べが行われているという。取材に応じた在ラオス日本大使館の担当者は、邦人逮捕に関する一連の情報について、「事実関係を確認中」と回答した。

海外での児童買春は、国外犯として日本の法律でも処罰の対象となるが、摘発はまったく追いついていないのが現状だ。法の下で適切に裁かれない限り、彼らはいまもどこかで蛮行を繰り返しているのだろう。

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取材・文:泰梨沙子(はた・りさこ)/'15〜'21年、アジアの経済情報を配信する共同通信グループ系メディアで記者を務める。タイ駐在5年を経て、'21年10月に独立。主に東南アジアの人道問題について執筆している

「週刊現代」2026年4月13日号より

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