“葛城の奇跡”に貢献 ショット不調の高橋彩華を救った「芯を外しても真っすぐ行く」パターの存在【勝者のギア】
正規の18番は90ヤード、プレーオフ1ホール目は80ヤード、2ホール目は70ヤード。「オフに練習してきた距離なので自信がありました」と練習の成果が表れた場面だった。最初のイーグルは54度、プレーオフ2ホールは58度のウェッジを使用。ともに2年前から使うタイトリスト『ボーケイSM10』だった。練習量と手に馴染んだクラブで魅せた。昨年まで4年間クラブ契約はフリーだったが、今年3月にテーラーメイドとの契約を発表。キャディバッグを覗くとまだ余韻が残り、昨シーズン終盤とほぼ同じだ。「葛城はティショットで難しすぎて毎回ドキドキしています」と大きなミスをしなかったドライバーは、テーラーメイドの『Qi35 LS』(ロフト角9度)。「もともと球が低いのですが、このドライバーはフワッと上がってくれるのが気に入っています」。最新の『Qi4D』はテスト中だが「感覚はいいので、もうすぐ入れられそうです」と近々スイッチされそうだ。ドライバーのシャフトはフジクラの『スピーダーNXバイオレット』(50-S)を挿している。開幕時の「ダイキンオーキッドレディス」では『スピーダーNXブラック』を使用していたが「振り心地がいい」と変更している。フジクラのプロ担当に聞くと「バイオレットは中調子のシャフトで切り返しからの動きもクラブが一体となって下りてくるのでタイミングが取りやすいと好評です。また、気温や体調によってチップカット量の違うモノを使い分けています」。チップカットの量を変えた複数のシャフトを常に所持しており、試合によって使い分けるこだわりもあるという。フェアウェイウッドはテーラーメイドの「Qi35」の3番と7番を入れている。「座りがよくて最高です」と打ちやすさがたまらない。昨年は5番ウッドを入れている時期もあったが「ツアーでは190〜200ヤードのパー3が多く、5番ウッドだと飛び過ぎて、4Uだと足りないんです。7番ウッドにすることでピッタリ合うようになりました」とパー3の距離を考慮して7番を投入している。昨季のパーオン率1位などツアー屈指のショットメーカーだが、今大会は「パッティングやショートゲームに助けられた」と話す。不運が関係している。開幕直前に原因不明の体調不良で激しい頭痛や全身筋肉痛などを発症。体がスムーズに動かない中で「とりあえず当てるだけでやっていたらスイングがおかしくなった」とショットが不調に陥った。それでも開幕から10〜20位台の順位をキープし、今大会で優勝を挙げられたのはオフのショートゲームの強化が実った。ウェッジワークに加えて、鴻上みらいコーチと取り組んでアドレスやストロークを修正。使用パターはテーラーメイドの『スパイダーツアーX』だ。昨年5月の「ブリヂストンレディス」からエースとなった。「芯を外しても真っすぐコロがってくれるので、緊張した場面でも助けてくれます」。ウィニングパットは1メートルちょっとだったが、「ボール1個外す下りのスライス。距離のわりには難しい」パットも気持ちよく沈められたのは、パターの性能も貢献した。今季の目標は年間3勝を掲げる。「年間3勝して一流と思っています」。オフにはこれまでにない練習量でレベルアップを図った。不運の体調不良に見舞われたが、技術とギアの両面でツアーをけん引する存在になりそうだ。【高橋彩華の優勝セッティング】1W:テーラーメイド Qi35 LS(9度/スピーダーNXバイオレット 50-S)3W:テーラーメイド Qi35(15度/スピーダーNXバイオレット 50-S)7W:テーラーメイド Qi35(21度/スピーダーNXバイオレット 50-S)4、5U:テーラーメイド Qi35 MAX(23、27度/スピーダーTRハイブリッド 75- S)6〜PW:ミズノMizuno Pro 245(TRAVIL 85-S)50、54度:タイトリスト ボーケイSM10(TRAVIL 95-S)58度:タイトリスト ボーケイSM10(NS.PRO 850GHneo S)PT:テーラーメイド スパイダーツアーXBALL:タイトリスト プロV1xグリップ:パルマックス
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