NY株式31日(NY時間16:27)(日本時間05:27)
ダウ平均   46341.51(+1125.37 +2.49%)
S&P500    6528.52(+184.80 +2.91%)
ナスダック   21590.63(+795.99 +3.83%)
CME日経平均先物 53155(大証終比:+1995 +3.75%)

 きょうのNY株式市場でダウ平均は大幅高。市場は、米国のイラン紛争からの早期撤退の可能性を見極めている。そのような中で、トランプ大統領が側近に対し、ホルムズ海峡が大部分閉鎖されたままでも対イラン軍事作戦を終結させる意向があると伝えたとの報道に反応している模様。

 ただ、市場からは「トランプ主導の撤退期待が膠着状態を僅かに打破し、センチメントを改善させている。ただ、信頼できる出口戦略が示されるまではボラティリティは収まらない」との見方は根強い。

 本日はIT・ハイテク株の買い戻しが目立っている。月末期末でポジション調整が出ているようだ。S&P500は中東紛争による原油急騰を背景に、3月は22年9月以来の月間最大の下落となる見通し。一部からは、市場はエネルギー価格急騰によるインフレへの懸念から、成長への懸念に投資家の意識が移行しつつあるようだとの声が出ている。この意識の変化は株式への圧力を強めるが、投資家はインフレリスクと経済活動の減速とのバランスを再評価しているという。

 なお、パウエル議長は前日の講演で、「イラン紛争の経済への影響の評価は時期尚早だが、金融政策は良好な位置にある」と述べていた。この発言を受けて短期金融市場では、FRBは当面様子見との見方から年内利上げ期待が完全に後退している。

 マーベル・テクノロジー<MRVL>が大幅高。先ほどエヌビディア<NVDA>が同社に20億ドルを投資すると伝わった。

 宇宙旅行のヴァージン・ギャラクティック<SPCE>が上昇。商業宇宙飛行のチケット販売を限定的に再開したことが買い手掛かり。2年間の中断を経て宇宙観光事業の再開に向けて動き出したことを歓迎している。

 金融情報のファクトセット・リサーチ<FDS>が決算を受け上昇。通期ガイダンスで1株利益および売上高の見通しを上方修正した。

 バイオ医薬品のペップジェン<PEPG>が急落。筋強直性ジストロフィー1型(DM1)患者を対象とした「PGN-EDODM1」の第2フェーズの臨床試験(5mg・複数回投与コホート)のデータが振るわなかった。

 ヘルスケア向けソフトウェア開発のフリーシア<PHR>が決算を受け大幅安。通期の売上高見通しを下方修正した。

 ライフサイエンスの10Xゲノミクス<TXG>が上昇。アナリストが投資判断を「買い」に引き上げた。同社は、AIモデルの学習に必要な大規模な生物データセットの需要拡大を取り込む好位置にあると評価している。

 調味料のマコーミック<MKC>が下落。英ユニリーバの食品部門との統合で合意した。この取引では、ユニリーバの食品事業の評価額は約448億ドル、マコーミックの企業価値は約210億ドルとなっている。

 スナップチャットを運営するスナップ<SNAP>が大幅高。アクティビスト(物言う株主)のアイレニック・キャピタルが同社に出資し、財務および事業運営の改善に向けた改革を求めていることが明らかとなった。

 電力のコンステレーション・エナジー<CEG>が下落。同社は本日ガイダンスを公表し、通期1株利益の見通しが予想を下回っていた。また、データセンター向けの電力供給契約の詳細が示されなかったことも失望感に繋がっている。